楽天、ドコモも-- エボラ出血熱救援、IT 大手が募金の呼びかけ
楽天銀行による募金
西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱に対する救援の呼びかけが、日本のインターネットサービス大手のあいだに広がりつつある。楽天グループはまず楽天銀行を通じて寄付の受け付けを開始。NTT ドコモも募金を始めた。

この夏、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療支援運動がネット上に広まり、日本のあちこちで著名人が氷水をかぶっていたときから、すでに「我々はエボラ出血熱対策のためにも何かしておいた方がよいのではないか」という声はソーシャルメディア上に出ていた。治療と感染拡大阻止の最前線で活動している組織のひとつ、国境なき医師団(MSF)などが当時から支援の不足を世界に訴えていたためだ。

その後さらに感染が続く一方、政府だけでなく民間からの救援も必要との認識は強まってゆき、10月中旬には KDDI(au)、ソフトバンクモバイルが相次いで、日本赤十字社を寄付先とする募金を開始。iPhone などスマートフォン、あるいは従来型携帯電話からも簡単に支払いができる仕組みを用意していた。

■楽天グループ、まずは「楽天銀行」で寄付が可能に

楽天グループでは、まずインターネット専業銀行の楽天銀行が「楽天クラッチ募金」を開始した。同行の口座を持つユーザーは、24時間いつでも寄付が可能。口座を持っていないユーザーも、指定口座へ直接振り込みができるが、手数料がかかる。寄付先は MSF となる。期間は11月30日まで。

楽天グループではさらに、ポイントサービス「楽天スーパーポイント」、クレジットカード「楽天カード」、電子マネー「楽天Edy」でも寄付を可能にする方針。

寄付先は MSF (出典:国境なき医師団)
寄付先は MSF (出典:国境なき医師団


■ドコモは「ドコモ口座」または「ドコモポイント」で寄付が可能

「事態を慎重に見極める」としていたドコモもエボラ出血熱救援の募金を開始。簡易決済サービス「ドコモ口座」またはポイントサービス「ドコモポイント」のいずれかで寄付が可能になっている。寄付先は au、ソフトバンクと同じく日本赤十字社。11月28日まで期間限定で申し込める。

ドコモ口座は、スマートフォンや従来型携帯電話などで簡単に送金や受け取りができるサービス。ポータル「dメニュー」「iMenu」から口座を作成し、コンビニエンスストアやインターネットバンキングから最大20万円まで入金(チャージ)を行える。チャージ分は、任意に救援金として送金することが可能。

またドコモポイントは「プレミアクラブ」「ビジネスプレミアクラブ」に加入していると同社のサービス料金などの支払いに応じてたまるが、これを100ポイント(100円相当)単位で寄付できる。d メニュー、iMenu または PC 向けサイト「My docomo」から手続が可能だ。

寄付は各国の赤十字社と国際赤十字のエボラ治療・対策活動資金に(出典:日本赤十字社)
寄付は各国の赤十字社と国際赤十字のエボラ救援活動資金に(出典:日本赤十字社

■控除を受ける場合は直接寄付を

各社のサービスとも手軽に利用できるのが利点だが、領収書、受領証などは受け取れないため、寄付金控除を希望する場合は、支援団体へ直接寄付するよう注意書きがある。日本赤十字社MSF などがそれぞれ窓口を設けているため、そちらを使うのもよいだろう。