NTT データと NTT 空間情報は、民間の地球観測衛星では世界最高の 31cm 解像度で画像を撮影できる米国 DigitalGlobe 社の WorldView-3 衛星画像の販売を開始した。価格は、1平方キロメートルあたり3,000円から。

世界最高31cm解像度の地球観測衛星の画像販売を開始
世界最高31cm解像度の地球観測衛星の画像

WorldView-3 は、2014年8月に打ち上げられた地球観測衛星で、商用世界最高の地上分解能 31cm の「パンクロマチック画像センサー」、商用世界初の16波長帯の「マルチスペクトル画像センサー」と、薄雲などの影響を軽減し鮮明な画質にする「大気補正センサー」を搭載している。

この衛星の活用により、航空写真と同等の細かさで国内外の画像を提供できることに加えて、多波長のマルチスペクトルセンサーにより、赤外線波長などを利用した地表面の種類や状態の詳細な分析ができるようになる。これにより、地図作成、自然災害への対応、設備管理、資源探査、森林や農地の管理、環境評価の分野などへの利用展開が見込まれる。

WorldView-3 衛星画像の販売にあたり、NTT データが衛星画像と地理空間情報サービスの実績を生かしたサービス・ソリューションを企画および開発し、NTT 空間情報が、衛星画像製品および高精度電子地図「GEOSPACER」の販売ネットワークを生かした日本国内の販売窓口を担当する。

両社は今後、WorldView-3 衛星を含む同衛星画像提供サービスについて、2016年度までの累計で50億円の売り上げを目指す。