シャープは、タブレット端末用のデジタル教材を日本標準と共同で開発。日本マイクロソフトの協力のもと、同教材を使用した実証研究を11月下旬より佐賀県多久市の公立小学校で実施する。

シャープ、小学生用デジタル教材を日本標準と共同開発--佐賀県多久市で実証研究
シャープがデジタル教材を使用した実証研究を実施

シャープはこれまでに、教育用ソフトウェアの開発・販売や、電子書籍関連技術を活用した電子教科書の実証実験などを展開。今回のデジタル教材は、同社の教育向けソリューションに関する技術やノウハウと、小学生用学習教材を発行する日本標準の知見をもとに開発したという。

デジタル教材のイメージ
デジタル教材のイメージ

同教材は「デジタル版 学力到達度診断」と「デジタル版 プリント教材」で構成。実証研究ではまず「学力到達度診断」でテストを実施し、各児童の学習課題を分析する。次に習熟度に応じた「プリント教材」を使用し、知識の定着を図る。シャープが提供する学校向け教育支援システム「スタディシリーズ」も活用することにより、教員は各児童の教材の進捗度合いなどを把握しながら、個別に適切な指導を行えるそうだ。

同社は今回の実証研究の成果に基づき、2015年度以降全国の小学校に向けデジタル教材を提案していくとしている。