NTT 東日本慶應義塾大学 SFC 研究所情報・システム研究機構、NTT およびパナソニック システムネットワークスは、欧州委員会(EC)が実施する「Framework Programme 7」(FP7)と連携して、情報通信研究機構が研究委託する 「新世代ネットワークの実現に向けた欧州との連携による共同研究開発」の一環として、東京都三鷹市および神奈川県藤沢市の協力のもと、両市で実証実験を開始する。
NTT 東など、スマートシティアプリの実現に向けた実証実験を三鷹と藤沢で開始
実証実験の全体像

この実証実験で、日欧で検討した Cloud of Things(ClouT)参照アーキテクチャに基づいた複数のアプリケーションが、各市の持つ具体的な課題解決に寄与することを検証する。

この共同研究開発は、2013年4月から2016年3月までの3年間の予定で、「モノのネットワーク技術(IoT:Internet of Things)」をクラウドコンピューティングと融合させ、共通のサービス基盤を用いたスマートシティサービスを実現することで、新規サービスの創出に要する金銭的かつ時間的コストを短縮化することを目的に進められている。

この実証実験では、日本側の実証フィールドである三鷹市と藤沢市で、NTT 東日本のクラウドサービスである「Biz ひかりクラウド 安心サーバーホスティング」を ClouT 基盤として用いて実施する。この研究開発プロジェクトの特徴の一つは「グローカル」なアプローチの実施。日欧メンバーで策定したグローバルな ClouT の参照アーキテクチャに基づき作成したアプリケーションが、各都市の持つローカルな具体的課題の解決に寄与することを検証する。また、この研究開発成果を実社会で広く普及・展開するための課題も明確化する。

Framework Programme 7は、第7次研究・技術開発のための枠組み計画。欧州全体の国際競争力・技術力を向上させることを目的にした、ヨーロッパにおける研究活動を助成する欧州委員会(EC)の主要な政策。

実証実験の内容
実証実験の内容(左が三鷹市、右が藤沢市)