米国 Microsoft(MS、マイクロソフト)は、写真や動画をふんだんに使ったプレゼンテーション資料を作成し、Web ブラウザ上に表示、操作できるアプリケーション「Sway」を発表した。オフィスアプリ「MS Office」シリーズの新製品だといい、専用サイトで試用版のユーザーを募集している。

MS Office の新顔「Sway」--高度なプレゼン資料を Web 上に表示・操作できるツール
Sway で作成したプレゼン資料の見本、レッサーパンダのかわいい写真をふんだんに使っている

「SlideShare」「Prezi」といったオンラインプレゼンサービスが台頭するなか、「PowerPoint」を擁する MS が新たに打ち出したアプリだ。

MS の見本を見る限り、Sway はかなり高度なプレゼン資料を作成し、専用サイトに公開できる。資料を表示するためにはただ Web ブラウザで開けばよく、大画面のディスプレイやプロジェクタとつないだ PC、あるいはスマートフォン、タブレット単体でも簡単に利用できる。

資料の操作は、マウスでクリックあるいはスクロールさせるか、指でタップ、スワイプすればよく、写真の拡大、動画の再生、ページの切り替えが直感的に行える。

Sway での資料の作成については、インターネット上の素材を駆使することを前提にした設計になっている。例えば MS のオンラインストレージ「OneDrive」と連携し、そこに溜め込んだ写真や動画を貼り付けられるだけでなく Facebook や YouTube のようなソーシャルメディアからも簡単に引用が可能だ。

資料のレイアウトについては雛形が用意してあり、そこに素材をはめ込んだり、文章を流し込みさえすればよいようだ。

なお、作成したプレゼン資料は、いずれも Sway の専用サイトで公開するだけでなく、SlideShare などと同様に外部の Web サイトに埋め込む形で表示することも可能。

Sway の資料を埋め込んだところ、かわいいレッサーパンダについて詳細が分かる

既存のオンラインプレゼンサービス各社にとっては、難敵を迎えることになるかもしれない。

Sway の紹介動画