京都府京都市の日本写真印刷が、「SAP HANA Enterprise Cloud」で、インメモリに対応した「SAP ERP」を、同社グループのシステム基盤として国内で初めて稼働させたそうだ。

SAP HANA Enterprise Cloud は、SAP が日本に開設したデータセンターで運用する、マネージドクラウドサービス。

日本写真印刷は、高級印刷技術から派生した技術力で事業を展開しており、立体形状のプラスチック製品の表面に成形と同時に意匠を転写する IMD を主力製品とする産業資材事業、タブレット端末、スマートフォンやゲーム機器などのタッチパネルの FineTouch が主力のデバイス事業、マーケティングやセールスプロモーションなどの情報コミュニケーション事業の3つが主力事業で、海外売上比率は7割を超えている。

同社では、2010年から国内外29社のグループ共通の経営基盤として、SAP ERP をオンプレミス グローバルシングルインスタンスで構築、活用してきた。しかし、ビジネス環境の急激な変化にともない、より柔軟に変化し、より早く意思決定を下せる経営基盤が必要になってきた。

日本写真印刷では、分析系に「SAP BW powered by SAP HANA」を、日本の製造業としては初めて導入、活用しているが、それは、まず分析系システムである SAP BW を SAP のインメモリデータベースである SAP HANA で稼働させ、経営基盤にインメモリーテクノロジーがどう寄与するのかを検証するためだった。

検証の結果、今までの分析作業が格段に向上したこと、また SAP HANA の安定性が向上、機能も満足すべきものだったことから、基幹系システムにも SAP HANA を採用、それと同時に、運用をシンプル化し、柔軟性を持たせるために SAP HANA Enterprise Cloud に移行することを決定した。