キングジムは、卓上型デジタル名刺ホルダーの新製品として、内蔵スキャナで名刺を画像化し、保存/登録/検索/表示などの操作を本体横のダイヤルをクルクル回して行える「メックル(MQ10)」を発売した。名刺をファイルやホルダーに入れて保存する手軽さと、多様な検索が実行可能なデジタル ツールの長所を兼ね備えた製品といえる。税別メーカー希望小売価格は2万7,000円。

キングジム、デジタルなのに名刺をクルクル“めくって”管理できる「メックル」発売
ダイヤルをクルクル回して名刺管理
メックル

ある世代以上の人がメックルを見ると、「ローロデックス(ROLODEX)」を思い出すはず。古き良き時代の洋画でビジネスマンのデスクの上にさりげなく置かれていて、あこがれたものです。そんな恰好いいガジェットが、現在のデジタル技術と融合して登場した。

ローロデックス(ROLODEX) (出典:オリエント・エンタプライズ)
ローロデックス(ROLODEX)
(出典:オリエント・エンタプライズ)

デスクに置いたら格好いいぞ
デスクに置いたら格好いいぞ


メックルの使い方は簡単。本体に名刺を差し込んでボタンを押すと、1枚6秒以内にスキャンされて画像として取り込まれる。その後は、ダイヤルをクルクル回して五十音順、会社名、氏名などの分類方法で登録しておけばよい。OCR 機能を備えていないため、画像から文字を認識して自動的に会社名や氏名で分類する、といったことは行えない。保存可能な名刺画像の最大数は、片面のみ保存する場合で約5,000枚。

名刺を差し込んでボタンを押せばスキャン
名刺を差し込んでボタンを押せばスキャン

登録済み名刺を確認したい場合は、グループや五十音、アルファベット、登録日などのモードを選び、ダイヤルで名刺ホルダーを“めくる”感覚で直感的に検索できる。名刺画像が3.5インチのカラー液晶画面(LCD)に表示されるので、名刺そのままのデザインで名刺に書き込んだメモなども一緒に見られる。

メックルは、キングジムが無償提供している名刺管理ソフトウェア「DA-1」と連携し、登録済み名刺の管理/編集が行える。さらに、データをパソコンにバックアップしたり、キングジムのデジタル名刺ホルダー「ピットレック」やデジタル名刺ボックス「ビズレージ」からデータ移行したりできる。

メックルのサイズは、幅139×奥行き125×高さ H129mm。AC アダプタを除いた重さは約 325g。