ドイツ SAP は、パートナーとの協業によるエコシステムを強化した。パートナーは Red Hat、IBM、HP、VMware のほか、スタートアップ企業で構成される。

まず、「Red Hat Enterprise Linux」が「SAP HANA」の認定を取得した。

SAP は、「Intel Ivy Bridge」を含む Red Hat Enterprise Linux の本番使用のサポートを認定し、HANA が対応する OS の選択肢を拡大した。

次は IBM だ。SAP は IBM と、「POWER7+」や新登場の「POWER8」Linux 対応システムなど、IBM Power 技術を使用した HANA の実行環境を目指し、コラボレーションを継続している。両社が最終的に目指すのは、SAP の基幹業務アプリケーションを IBM Power Systems で実行する顧客にメリットをもたらすことだ。

SAP と IBM は、IBM Power Systems 環境で HANA を使用する際の、限定的なテスト/評価プログラムを発表している。顧客の一部は、IBM POWER Systems の SUSE Linux 環境で HANA のテストができるようになる。

また、「HP ConvergedSystem 900」は HANA の認定を取得しており、「HP ConvergedSystem 900 for SAP HANA」は、単一のメモリプールに 12TB のデータを格納することで、基幹業務のビジネスアプリケーションにも対応できる。

このソリューションの商用化計画は、HP と SAP の共同イノベーションイニシアチブ「Project Kraken」で誕生したもの。HP CS 900 for SAP HANA は、超大容量の多種多様なデータセットを単一のシステムで管理/分析、ビジネス上の意思決定がリアルタイムでできる超高拡張性システムとして開発された。

VMware との協業も当然あり、「VMware vSphere 5.5」は、HANA 認定アプライアンスサーバーで、単一の仮想マシン(VM)実行環境の本番稼働をサポートしている。

さらに、「SAP スタートアップフォーカス」プログラムがある。これは、SAP の従来型のエコシステム以外でも HANA の普及を促進するもので、新規アプリケーションの開発や既存アプリケーションの移植に必要な技術、サポート、リソースを、スタートアップ企業に提供する。

現在、1,500社以上の新興企業が参加、様々な業種を対象に、100種類以上の認証済みソリューションを用意している。