米国 Google は独自のドメイン名登録サービス「Google Domains」を開始した。まだ試験段階で、当面は招待を受けた人だけが利用できる。

Google が独自のドメイン名登録サービス開始-- パートナー GoDaddy.com の心中やいかに
Google Domains

Google Domains は、小規模な事業者でも独自ドメイン名の Web サイトを開設できるよう支援するサービスという。 公式サイトからさまざまなドメイン名の検索、購入が可能で、「.com」「.biz」「.org」などを含むドメイン名のほか「.みんな」なども選べる。いったん購入すれば、1つのドメイン名につき100件のメールアドレスと100件のサブドメインを作れる。

またドメイン名登録者の詳細を調べる「WHOIS」検索に対して個人情報を隠す機能や、電話とメールによるサポートが利用できる。

DNS サーバは Google が用意したものを利用する。追加、管理できるリソースレコードは A/AAAA/CNAME/MX/NS/PTR/SOA/SPF/SRV/TXT。「Google Synthetic Records」を使って Web アプリケーション開発・実行環境「Google App Engine」と統合が図れるという。ネームサーバの追加と管理も行える。TTL(Time to live)の調整、ドメインロックも可能。

このほか専門知識がなくても使える Web サイト構築サービス「Shopify」「Squarespace」「Weebly」「Wix.com」などとの連携も準備している。

■GoDaddy.com などパートナー企業との関係は?

今後、Google と、ほかのドメイン名登録サービスの関係はどうなっていくだろうか。

Google は以前から企業向けにグループウェアやオンラインオフィスアプリケーション、Webサイト構築サービスをひとまとめにした「Google Apps for Business」を展開している。Google Apps で構築した Web サイトを独自ドメイン名で一般公開したい場合、Google のパートナーである米国 GoDaddy.com のような外部のドメイン名登録サービスを利用するよう案内があったが、今後は変わってくるかもしれない。

GoDaddy.com の心中はいかに、といった報道も米国ではかまびすしいが、同社から今のところ反応はないもよう。