米国 Microsoft(MS)がオンラインストレージ「OneDrive」を7月に強化する。無料版で使えるデータ容量を 15GB に拡大するほか、有料版も大幅に値下げする。競合する米国 Google を追う動きだ。

MS、オンラインストレージ「OneDrive」の無料容量を 15GB に拡大 --25GB に戻るのはいつの日か
OneDrive

■無料のデータ容量を 7GB から 15GB に拡大


OneDrive が、かつて SkyDrive と呼ばれていた2012年ごろは、25GB のデータ容量を無料で使えたものだった。しかし MS はその後「多くのユーザーにとっては 7GB で十分」と主張し、新規ユーザーを対象に無料版の容量を3分の1以下に縮小した。

ところが競合する Google の「Google ドライブ」が Webメール「Gmail」との統合で無料版の容量を 15GB に拡大すると、縮小した OneDrive の容量はかなり見劣りがするようになった。

今回、OneDrive では Google ドライブと横並びに無料版の容量を拡大する。いっそ一気に 25GB まで戻した方がユーザーに強い印象を与えるのではないかとも思えるが、ともかくも歓迎すべき動きだ。

■OneDrive の有料版を70%以上値下げ

また OneDrive では無料版より容量の大きな有料版があるが、MS はその料金プランを値下げすると案内している。

100GB プランは従来の月額7.49ドルから同1.99ドルに、200GB プランは同11.49ドルから同3.99ドルに、70%以上引き下げるという。

これも Google ドライブが3月に行った値下げに追随する動きだろう。

■ Office 365 の全プランに 1TB の容量が追加


このほか Office 365 の全プランで 1TB の容量を追加費用なしで利用可能になる。 Office 365 Home ではユーザー 1人につき 1TB 、Office 365 Personal/University では1契約ごとに1TB が利用できる。いずれのプランも日本では未提供。日本でも使えるビジネス向けプランではすでに 1TB の容量追加が決まっている。

Office 365 の全プランに 1TB の容量が追加
Office 365 の全プランに 1TB の容量が追加