LINE の通信を韓国の情報機関が傍受しているとの疑惑について、スクープした雑誌「FACTA」の公式ブログが「確証がある」とあらためて主張した。LINE の森川亮社長が件の報道を「事実無根」と否定したことを受けてのことだ。

LINE の情報傍受「確証がある」-- FACTA がブログで表明
FACTA の公式ブログ

FACTA の報道によると、この疑惑は韓国と日本、両政府のセキュリティ関係者の協議で明らかになった。韓国の情報機関、NIS(国家情報院)が通信回線とサーバのあいだで LINE がやりとりする通話データを傍受しているという。

報道に接した LINE の森川亮社長は自らのブログで、LINE の通信内容は高度に暗号化してあるため、傍受は不可能だとして事実無根だと反論した。

一方、FACTA の公式ブログは、「暗号化は破られている」と指摘。その根拠は示さなかったが「弊誌は調査報道を旨とするメディア。掲載した記事は確証がある」と主張している。

FACTA は2005年から刊行を開始した月刊ビジネス誌。一般の書店では販売せず定期購読に重点を置いている。

過去には巨額の損失隠しをめぐる「オリンパス事件」などのスクープを行った。その一方、非接触 IC 技術「FeliCa」の暗号化が破られたとするスクープでは、開発元のソニーが全面否定し、報道内容が曖昧だとする批判も出た。