日本マイクロソフトは同社の公式ブログで、企業が IoT(モノのインターネット)を導入するにあたり、まずは既存の資産をインターネットに接続して、ビジネスに有効なシステムを構築することを提案している。

IoT でインテリジェントなシステムを構築するために大きな投資をする必要はなく、ビジネスを推進するうえで最も重要な要素をインターネットに接続するだけで、ビジネスプロセスにこれまでなかった新しい情報が提供され、強力な洞察をもたらすことがあるという。

「IoT は Your Things(既存の IT 資産)から始まる」、マイクロソフトが提言
コムツァイトの「見守りバードアイ」機能概要

例えば、同社の医療/福祉向けソリューションパートナーであるコムツァイトは、人感センサーや温度湿度センサーなどの情報をリアルタイムでクラウドにアップロードし、さらにそれらの情報をブラウザ上で 3D モデリング表示して分析することで、カメラをつかわない介護/見守りシステムを開発している。

また、同社は Microsoft Cloud ファーストデータプラットフォームの拡張サービスである「Microsoft Azure インテリジェント システム サービス」の限定版先行評価プログラムを実施している。業務用デバイスやセンサー、その他のデバイス(非 Windows 端末含む)を容易に接続/管理し、生成されたデータを収集できるそうだ。これにより、企業は新規に IT 投資をすることなく、データをビジネスに活用するチャンスが生まれるという。

同社は今後もデバイスからクラウドまで統合されたソリューションで、Your Things(既存の資産)から始まる IoT の実現をサポートしていくという。

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