mixi は、スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」のユーザーが700万人を超えたと発表した。4月に500万人を突破してから1か月あまりで200万人を積み増した。米国 Apple のアプリケーション配信サービス「App Store」日本版の売り上げランキングでは、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」と競い合っている。

■ mixi の業績を押し上げるモンスト


SNS としての mixi は売り上げの減少が続く一方で、モンストは高成長を遂げている。同社の2014年1〜3月期の売り上げを見ると SNS を含むメディア分野は約13億7,500万円なのに対し、ゲームを含むコンテンツ分野は約31億1,300万円と2倍以上に達している。この時点ではまだモンストのユーザー数は500万人未満だった。

mixi の救世主「モンスト」ユーザー700万人に、売上では「パズドラ」などとデッドヒート中
モンストの業績への貢献(出典: mixi)

モンストの成長に伴って、外注費が増加するなど新たな課題も浮かび上がっているが、 mixi の業績回復は目覚ましい。「第2のパズドラ」という評判は過大ではなかったと言える。

■ App Store ではパズドラなどとデッドヒート


App Store で、ゲーム内課金などの売り上げに基づく「トップセールス」ランキングの日本版を見ると、モンストは iPhone、iPad 向けそれぞれで上位10位以内に入っている。

特に iPhone 向けのランキングでは5月15日に一時、モンストがパズドラを追い抜いて1位に躍り出たことで大きな注目を集めた。19日時点では再びパズドラがトップに立っているが、モンストもなお3位につけている。

5月19日時点のトップセールスランキング
5月19日時点のトップセールスランキング

ゲームの売り上げはキャンペーンやイベントの実施によって大きく変動するとはいえ、モンストがパズドラと競えるだけのユーザー基盤を得たのは間違いないだろう。

もっともパズドラは2012年に開始し、すでに2年間も高い人気を維持している。モンストが同様に息の長いゲームとして運営していけるかどうかは、短期間の急速なユーザー数の伸びや、売り上げランキングだけでは分からない。台湾を皮切りにした海外展開なども含め、今後の動向が注目される。