米国 Microsoft(MS)から遅れること1か月にして、米国 Google が iPad 向けオフィスアプリケーションを公開したという話題が注目を集めている。しかし確か Google はすでにいくつも同種の機能を備えたアプリを投入していたはずだ。

■表計算、ワープロなどの単体アプリが登場

いったい Google は何度オフィスアプリを出す?どれが生き残る?
Google スプレッドシートとドキュメント

Google が今回公開したのは、MS の Word に相当するワープロアプリ「Googleドキュメント」(iOS 版/Android 版)、Excel に相当する表計算アプリ「Google スプレッドシート」(iOS 版/Android 版)。それに PowerPoint に相当するプレゼンテーションアプリ「Google スライド」も間もなく登場する見通しだ。

合計3つの新顔が Google のオフィスアプリのラインアップに加わることになる。

■全部入りアプリはどうする?

周知の通り、同社 はすでにオンラインストレージ「Google ドライブ」のアプリ(iOS 版/Android 版)にワープロ、表計算機能を持たせている。また以前に買収したオフィスアプリ Quickoffice (iOS 版/Android 版)も無料化して公開している。

Google ドライブにも表計算やワープロ機能はある
Google ドライブにも表計算やワープロ機能はある

Googleの買収による Quickoffice の無料化はユーザーにとって福音だったはず
Googleの買収による Quickoffice の無料化はユーザーにとって福音だったはず

Google ドライブと Quickoffice はいずれも1つのアプリに複数の機能がまとまっているため、今回は MS Office や米国 Apple の iWork にならって各機能を単体アプリとして切り出すことで、使いやすくしたという意味なのかもしれない。

それにしても数が多いという印象だ。Google は今後、互いによく似た機能を持つ複数のアプリを同時並行して更新していく方針なのだろうか。あるいは同社の名高い「春の大掃除」がいずれか人気のないアプリをどこかへ掃き清めてしまうのだろうか。