グライダーアソシエイツは、同社の運営しているニュース キュレーション(まとめ)サービス/アプリケーション「Antenna(アンテナ)」上で、スマートフォン向け通信販売サービス「Antenna ショッピング」を開始した。300万人を超えるというユーザーにニュースなどの記事コンテンツと融合させるなどして商品情報を提供することで、購買を促す仕組み。

人気キュレーション アプリ「Antenna」がスマホ向け通販を開始、買い物はニュースを読みながら
Antenna ショッピング

Antenna ショッピングは、商品情報をニュースなどの記事と一緒に表示する。そのため、ユーザーはコンテンツを楽しむ延長で出品者からのメッセージに触れ、予期せず思いがけない商品に出会う「セレンディピティー型」の購入ができるという。購入手続きや決済は、Antenna 上で済ませられる。審査を通った出品者からの商品だけを取り扱うことで、「キュレーションされた心地よい買い物空間」を運営する方針。

取り扱う商品は、サービス開始時点で「インテリア・雑貨」「食器」「ファッション」「アクセサリー」といったジャンルの約2万点。さらに、季節に応じて「新生活」「パーティー」などの特集を Antenna 掲載記事と融合した形で実施する予定。

出品する場合の初期費用と出品費用は無料。商品を販売できたら、売上高の10%(決済手数料別)が手数料として課金される。

なお、インターネットコムNTTコム リサーチが2月下旬に実施した調査によると、スマートフォンはほぼ半分の人が持っており、所有率は携帯電話を超えた。そして、グライダーアソシエイツは「スマートフォン保有者の40%がスマートフォンで EC を利用していると言われています」としており、Antenna というユーザー数の多いサービスを介してスマートフォンから購入する消費者が増えるだろうか。

現在 Antenna のユーザーは300万人を超えており、アクティブ率は50%、1日の平均利用時間は15分あるそうだ。同種のキュレーション サービス「SmartNews」「Gunosy」も人気が高く、今後 EC サービスへの太い導線になる可能性を秘めている。