米国 Google の Web メール「Gmail」を使って会社のメールをやりとりしていたら、突然送信ができなくなった。こんな声がいくつかインターネットに上がっている。さくらインターネットのサービスを使っている人の一部に起きた現象で、同社の導入した新機能が思わぬ影響をおよぼしたようだ。

Gmail から会社のメールが送れない? さくらインターネットの新機能が思わぬ影響
出典:さくらインターネット

Gmail は「@gmail.com」を含む独自のメールアドレスだけでなく、会社のメールアドレスなどを登録して、送受信に使えるのが便利だ。しかし最近、メールの送信にさくらインターネットの SMTP サーバを使うと失敗するようになった。

不運に見舞われた人には「Mail Delivery Subsystem」からこんな通知が届く。

     Delivery to the following recipient failed permanently:

          ***@***.co.jp

     Technical details of permanent failure:
     Google tried to deliver your message, but it was rejected by the relay ***.sakura.ne.jp
     by ***.sakura.ne.jp. [***.**.***.***].
     The error that the other server returned was:
     550 5.7.1 <***@***.co.jp>... Command rejected


どうやら原因の1つは、さくらインターネットが最近導入した「国外 IP アドレスフィルタ」機能らしい。海外からの不正アクセスが相次いでいるため、接続を厳しく制限できるようにしたという。この機能は標準で有効になっており、気づかずに Gmail 経由でメールを送ろうとしてしくじる、という事例が見られる。

さくらインターネットは対策の1つとして、必要に応じてこの機能を無効にするよう案内している。しかし同社がセキュリティ上の理由から導入したものだけに、簡単に切り替えてしまうのは抵抗がある。またサーバ担当者でなければすぐ設定作業を行うのは難しいだろう。

それよりは、Gmail 上でメールの送信方法を、さくらインターネットではなく、Gmail 自体が持っている SMTP サーバに切り替える方がたやすい。Gmail の「設定」「アカウントとインポート」を選び、登録してある会社のメールアドレスを指定して「情報を編集」の画面を開けば手続きができる。