LINE は、無料メッセージ/通話アプリケーション「LINE」の Android 版に、国内外の固定電話/携帯電話番号に電話をかけられる新機能「LINE 電話(LINE Call)」を追加した。現在、日本/米国/メキシコ/スペイン/タイ/フィリピン/コロンビア/ペルーの8か国で利用可能。iPhone 版 LINE でも近日中に利用可能とするほか、機能の提供国を順次増やす予定。インターネットコムは Android 版 LINE アプリケーションを最新バージョンの「4.1」にアップデートし、実際に利用してみた。

Android 版「LINE 電話」を使ってみた、利用は簡単、音質/番号通知は様子見
Android 版 LINE で「LINE 電話」が利用可能に
(出典:LINE)

まず、LINE 電話の概要を説明する。LINE 電話は、LINE の一機能として提供された。LINE は以前から通話機能を備えていたが、LINE アプリケーション間の通話に限られ、これまで家庭や店舗、オフィスなどの固定電話や、LINE を使っていない人の携帯電話とは通話できなかった。LINE 電話は、この LINE に固定電話/携帯電話への発信機能を追加するもの。ただし、利用するには LINE で携帯電話番号認証を行ってユーザー登録する必要がある。Facebook 認証だけで LINE を使っている場合、LINE 電話は利用できない。

通話料は、あらかじめ一定額を入金しておき、それで決済するプリペイド方式で支払う。入金プランには、単純に通話料が差し引かれる「コールクレジット」と、利用権に30日の期限が設けられる代わりに通話料が安くなる「30日プラン」の2種類。具体的な国内宛て発信の通話料は、コールクレジットだと固定電話宛てが1分3円、携帯電話宛が1分14円。これが30日プランだと、固定電話宛てが1分2円、携帯電話宛が1分6.5円となる。世界200以上の国と地域への国際電話も発信可能。料金の詳細は、公式サイトで確認されたい。

それでは、早速 LINE 電話を使ってみよう。Android 版 LINE を最新版にアップデートすると、「設定」内に「LINE 電話設定」という新項目が追加された。これをタップし、利用規約に同意して「利用開始」をタップすると LINE 電話に関する設定が行えるようになる。通話に必要なコールクレジットの購入はここで行う。

LINE 電話を利用開始 (出典:LINE)
LINE 電話を利用開始
(出典:LINE)

購入画面では、100円分の「100クレジット」に加え30日プランの購入も可能。各種 LINE 関連サービス用の仮想通貨「LINE コイン」も通話に利用できるようだ。「購入する」をタップすると Google Play 経由で決済が行われ、「購入履歴」でチャージ成功が確認できる。

通話用クレジットを購入 (出典:LINE)
通話用クレジットを購入
(出典:LINE)

発信は、LINE の「その他」タブに登場した「LINE 電話」から実行する。キーパッドで電話番号を直接入力できるほか、電話帳や LINE 電話の発信履歴からもかけられる。さらに「お店」タブで所在地周辺の店舗に LINE 電話や LINE の無料通話機能を使って発信すること可能。LINE との連携も行える。

さまざまな発信方法 (出典:LINE)
さまざまな発信方法
(出典:LINE)

ここまでの作業はいたってスムーズで、携帯電話番号認証を行っている LINE ユーザーならすぐに発信できる。

通話時の音質について、LINE は「クリアで途切れにくい高音質」としている。実際にインターネットコムでテストしたところ、やや途切れたり、遅延が発生したりしたが、やり取りに支障が生ずるほどではなく、問題なく通話できた。IP 電話らしい音質であり、事実 LINE も IP 電話サービスであることを公表した(LINE 電話の発表当初は、その仕組みを明らかにしていなかった)。ただし、今後 OS/端末別の音質チューニングを行い安定した通話品質の実現に努めるとのことなので、改善に期待しよう。

着信相手に表示される電話番号は、基本的には発信元スマートフォンの電話番号となる。ただし、NTT ドコモの携帯電話/スマートフォンには非通知になったり、着信側の機種によっては国際番号形式(携帯電話番号の前に発信国のプレフィックス番号が付加された形式)で表示されたりすることもあるので、注意が必要だ。

なお、現在 LTE スマートフォンの通話料は、30秒21円とかなり高額に設定されている。そのため、従来から存在する各種 IP 電話サービスのほか、携帯電話回線を使うため音質面で有利な「楽天でんわ」「G-Call」「ブラステル」など、代替通話サービスが話題になり始めている。そうした市場に LINE 電話は切り込んだわけで、人気サービス LINE をエンジンに利用者を増やしていくだろうか。