ワコムは、モバイル機器用デジタルペンのラインアップを拡充する。従来の EMR 方式に2種類の静電結合方式を加え、ヘビーユーザーからライトユーザーまで、それぞれの使用頻度に応じたソリューションを3方式で提供する。

ワコム、「デジタル文房具」時代にトータルペンのラインナップを拡充
ラインナップを拡充するワコム

従来の EMR(Electro-Magnetic Resonance) 方式は、筆圧の検知もできる電池レスペン。精緻な操作を特徴とし、スマートフォン内部にも格納できるなど、小型化にも対応している。文字入力からスケッチの作成まで、長時間使用する「ヘビーユーザー」向け。

新たに加わった静電結合方式は、アクティブ ES 方式(Active Electrostatic)とパッシブ ES(Passive ELectrostatic)方式の2種類。アクティブ ES 方式は、メモやコメント入力を多用する「ミドルユーザー」向けで、EMR 方式に迫る高い筆圧検知機能を持ち、長時間使用できるバッテリを搭載している。パッシブ ES 方式は、電話番号のメモなど簡単な手書き入力が中心の「ライトユーザー」向けだ。

これらのデジタルペンには、一本一本に独自の ID がわりあてられ、クラウドなどを介したファイルの共有や編集ができる。またクラウド上でやり取りされるインクデータのセキュリティを管理する機能も搭載している。

ワコムは、2月に業界標準として提唱した「WILL(Wacom Ink Layer Language)」によって、手書きインクデータの互換性を確保する取り組みを推進している。デジタルペン周辺の各種アプリケーションの機能も向上させていく姿勢だ。