日立日立 GE ニュークリア・エナジーは、遠隔でも操作できる水中走行遊泳型ロボットと形状変化型ロボットを開発した。福島第一原子力発電所での燃料取り出し作業に向けて開発されたもので、人間が作業できない障害物や構造物に囲まれた狭い空間内を移動し、冷却水の漏洩個所や燃料状態を調査する。

原子力発電所の燃料取り出しに向けた調査ロボット、日立らが開発
遠隔でも操作できる水中走行遊泳型ロボットと形状変化型ロボット

福島第一原子力発電所は、現在でも、圧力容器内に冷却のための水を継続的に注入している。注入された冷却水の一部は圧力容器から格納容器を経て、発電所建屋の地下階などに漏洩し、放射性物質を含む滞留水となっている。滞流水を減少させるには、原子炉建屋内での漏洩箇所を特定し補修しなければならない。

このような状況に対し、水中での水平および垂直面の壁面走行と遊泳動作の両方ができるロボットが開発された。2つのロボットは、資源エネルギー庁が実施する補助事業を通じ、福島第一原子力発電所の燃料取り出しに向けた調査装置に活用される。

水中走行遊泳型ロボットは、水底の走行だけでなく、遊泳による障害物回避や、壁面に吸着して走行することができる。また形状変化型ロボットは、2つの小型クローラを回転させることで、形状を変化できる。

水中走行遊泳型ロボット
水中走行遊泳型ロボット

形状変化型ロボット
形状変化型ロボット

なお、2つのロボットの詳細は、3月26日から28日まで東京都市大学で開催される「日本原子力学会2014年春の年会」で発表される予定だ。