仮想通貨 「ビットコイン(Bitcoin:BTC)」最大の取引所だった Mt.Gox は、民事再生手続き開始を申し立て、受理されたと公式サイトで正式発表した。2月28日時点で判明している限り、同社の資産総額は38億4,186万6,163円、流動負債総額は65億111万9,371円で、債務超過だと認めた。

ビットコイン取引所大手 Mt.Gox、民事再生手続き開始、不正引き出しで債務超過に
Mt.Gox 公式サイトの告知


Mt.Gox によると、この2月にビットコインのシステムのバグを悪用した不正アクセスにより、何者かがビットコインを不正に引き出した恐れが明らかになった。その後、同社の調査により実際に大量のビットコインが消失しているのが分かった。

ユーザーが同社に預けていた約75万BTC、同社自体が保有していた約10万BTC のほぼすべてがなくなっていたという。現在はビットコインを不正に引き出した相手に対する調査や刑事告訴の検討、手続きを専門家に依頼しているという。

さらに Mt.Gox がユーザーから受け取った現実の預かり金についても、最大約28億円が不足していることが明らかになった。これについて同社は「第三者によるハッキングによる被害を含めて、複数の原因がある」と説明している。

なお、損害の全容を把握するために過去の大量の取引を調査する必要があり、いまだ問題の原因も、消失したビットコインの総額も、不足している預かり金の総額も完全には確定できていないとしている。

Mt.Gox は、現状では平常の事業運営が困難だと判断し、同月25日の昼頃にサイトへのアクセスを全面的に停止している。今後は適切な刑事処分が行われ、被害回復が図られるよう努めるとしている。また民事再生手続きを通じて事業の回復も目指す。

同社はこの問題に関するコールセンターの電話番号(03-4588-3921)も公開した。平日10時から17時まで受け付ける。