シャープは、「HTML5」技術を使い、Web ブラウザで読める電子書籍のサービスを2014年3月から電子書店運営事業者に提供する。iOS、Android 向けの専用アプリケーションなどがなくても電子書籍の検索から購入、閲覧まで行える。

シャープ、ブラウザで読める「HTML5」ベースの電子書籍サービス開発、アプリ不要
シャープの法人向け電子書籍関連サービスの1つとして提供予定だ

HTML5 を使って Web ブラウザで閲覧できるようにした電子書籍は、すでに幾つか先行事例があるが、シャープはそれを国内の電子書店に本格導入して普及を図る。

シャープが開発した「ブラウザビューア」を電子書店が採用することで XMDF、EPUB3、OMF、PDF といったデータ形式の電子書籍を、一般的な Web ブラウザで簡単に閲覧できるようにする。同社独自の日本語レイアウト処理技術により、専用アプリと同等の品質で書籍の内容を表示できる。またデータの先読み処理などにより、Web ブラウザでも高速な動作が可能という。

電子書籍の閲覧に利用できるのは、「Internet Explorer」「Firefox」「Safari」「Google Chrome」といった HTML5 対応の Web ブラウザだ。

シャープはすでに独自の電子書店「GALAPAGOS STORE」を運営し、iPhone や iPad、Android スマートフォン、タブレット向けの専用アプリも開発している。またそのノウハウを生かして外部企業向けに電子書店の構築サービスも手掛けてきた。今回の取り組みはさらにこの事業の拡大を図るものだ。

電子書籍は米国 Amazon.com の Kindle のように専用端末や専用アプリから閲覧する方法が一般化しつつあるが、シャープの新サービスがこれに一石を投じ、利用者の裾野を広げることになるかどうかが注目される。