今年、2014年も、各社が年頭所感を発表しているが、2013年は IT 企業各社にとってどんな年だったのだろうか。

●SAP ジャパン

SAP ジャパンは、「リーマンショック以来長く続いた経済低迷に明るい兆しが見えはじめ」たとし、「クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルといった、情報システムの第三のプラットフォームへのシフトも顕在化し始め」たと見ている。

その明るい「兆し」を実証すべく、SAP ジャパンは1月に「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を発表しており、基幹系システムと情報系システムが単一のインメモリー基盤 HANA で動くようになった。また、4月には「クラウドファースト事業部」を設立した。2013年は、SAP ジャパンにとってはいい年だったようである。

2014年については、「世界経済の回復基調が一層堅実なものとなり、企業の成長指向はますます加速する」と述べている。

レッドハット

さて、クラウドシステムを支えているのは、Linux をはじめとする OSS であるが、商用 Linux の開発販売で成功した数少ないベンダーであるレッドハットはどうだろうか。

「昨年2013年、日本経済が回復する兆しを見せ始めた中、日本 IT 市場においてオープンソースソフトウェア(OSS)はクラウド・仮想化の追い風に支えられ大きな市場拡大を遂げ」た、と、SAP 同様、2013年に日本経済の回復の「兆し」を見ている。

2013年に創立20年を迎えたレッドハットは、「JBoss ミドルウェア事業、仮想化事業、クラウド事業、ストレージ事業の強化」を図り、また、次世代 IT・クラウド管理の核となる「OpenStack 関連製品を始めとした新製品の投入を積極的に推進できた」、「その結果、グローバルそして日本市場においても2桁成長を達成」したそうである。

2013年は、レッドハットにとっては素晴らしい年だったようである。

日本マイクロソフト

さて、日本マイクロソフトが振り返る2013年は、「アベノミクス」や「2020年、東京オリンピック・パラリンピック 開催決定」などで、「株価も高値を推移し、個人消費も旺盛、企業業績までも大きく上向いてきてい」る、と述べている。

日本マイクロソフトは、「初の自社デバイス Surface を2013年3月に日本市場に投入」した。これは着脱式キーボードカバーや Microsoft Office 標準搭載が売りの製品。同社はまた2013年10月に、「Windows 8」に対するユーザーの不満を解消すべく「Windows 8.1」をリリース、「Windows 8.1 対応 Surface 2/Surface Pro 2 および豊富なアクセサリ類」の販売を開始した。ハードウェアパートナー各社も「8インチのタブレットから、70インチを超える大画面のものまで、Windows 8.1 に対応した多種多様なデバイス」の販売を開始した。

米国本社 CEO の交替を控えた2014年、「初の自社デバイス Surface」が iPad とどこまで競争できるか、正念場である。