オープンソースの仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin:BTC)」は2013年に高い人気を獲得し、その価格は上昇を続けてきた。そう、今日までは。

仮想通貨「ビットコイン」 の価格が一晩で半分に暴落、中国当局の規制により
ビットコインの価格は今月に入ってからは、1 BTC あたり1,000ドルを超える日がほとんどだった。だが、中国当局の決定により、ビットコインの短い歴史上最悪の価格崩壊が発生している。

ビットコインの価格は一晩でおよそ半分にまで下落した。現在、Mt. Gox などの大手のビットコイン取引所の多くでは、1 BTC は500ドル前後で取引されている。

ビットコイン価格の暴落は中国政府がビットコインの利用を規制したことに起因している。中国最大のビットコイン取引所である BTC China は12月17日夜、「政府の新たな規制により、我々は一時的に中国元の入金を停止する」と発表した。

これに先立ち、中国政府は12月5日、中国の金融機関に対してビットコイン関連サービスの提供を停止するよう警告していた。ビットコインがマネーロンダリングに利用されている可能性があるというのが、その理由だった。

ビットコインの目指していたのは、国に縛られない、大きな政府に規制されない、新しい形態を持つ通貨だ。だが今回の件により、大きな政府(中国)が、ビットコムの方針に対して大きな影響を持ちうることが露呈した格好となった。

伝統的な通貨の場合、通貨価値が下落した場合には、その国の中央銀行や政府当局によって金利調整や貨幣流通量の調整などの措置が取られ、無制限の価格下落を防ぐことができる。だがビットコインではこのような措置は一切なされない。これは、政府や IMF などによるビットコインの救済が行われないことを意味する。

ある国の方針がビットコムの価格を下落させることはあるが、ビットコムを救済する国はないということだ。

だがビットコインは、通貨としての側面の他に、投資商品としての側面も持っている。そこでは伝統的な株式などと同じ手法が使われているのだ。大手の投資筋家は、ビットコインを大規模に購入し、その価格を釣り上げてきた。投資家の中には、「安く買い、高く売れ」という格言に従い、今回の価格下落によって大きな利益を得るものもでてくるだろう。

ビットコインを救済をする国はどこにもないが、救済を試みる(あるいはせざるを得ない)投資家は多く存在するはずだ。

ビットコインが500ドルに急落したことが、一時的な価格調整によるなのか、衰退に向けた長期凋落傾向のはじまりなのかは、注視していく必要がある。今回の件は、仮想通貨が弾力性を保持しているかを試す良い機会となるだろう。ビットコインが無傷かどうかは、時間が経てばわかる。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。