デューク大学の Pratt School of Engineering の研究者たちが、メタマテリアルを使いマイクロ波を電力に変換する装置を開発した。変換効率は現在のソーラーパネルと同じ程度の水準だという。メタマテリアルは、自然界には存在しない、負の屈折率を持つ人工物質だ。

米デューク大、Wi-Fiの電波から電力に変換する装置を開発
米デューク大学の Pratt School of Engineering の研究者達

この装置はワイヤレスで、電磁波エネルギーを電力に変換できる。ガラス繊維と銅を組み合わせたスプリットリング共振器(SRR)のセルを、5つほど並べて回路に接続した構造だ。900MHz の Wi-Fi 信号から7.3ボルトの出力を得られるという。当初のエネルギー効率は6から10%程度だったが、太陽電池セルと同等のの37%まで改良することに成功した。またWi-Fi や衛星の信号などの電波だけでなく、振動や音声周波数などの周波数からも電力を得られる。

ガラス繊維と銅を組み合わせたスプリットリング共振器
ガラス繊維と銅を組み合わせたスプリットリング共振器

また将来的にはメタマテリアルのコーティングを部屋の天井に施すことで、Wi-Fi の電波から電力を回収したり、携帯電話の未使用時に充電するなどの応用も可能かもしれない。