Ubuntu 13.10「Saucy Salamander(非礼な火トカゲ)」がリリースされた。サーバー管理者に対し、新たなクラウド管理とデプロイ機能を提供している。

英国 Canonical で Ubuntu サーバーおよびクラウド担当プロダクトマネージャーを務める Mark Baker 氏は InternetNews.com に対し、Ubuntu 13.10 では「Juju」システムが大きく機能向上していると述べた。Juju は2010年の Ubuntu 11.10 で最初に導入されたサーバーおよびクラウドのオーケストレーションツールだ。

Ubuntu 13.10 では、Juju は130 を超えるサービスのデプロイが可能になっている。

Ubuntu 13.10 サーバー、クラウド管理とサーバーデプロイ機能を向上
Juju の新 GUI

OpenStack Havana

Ubuntu 13.10 は、10月17日にリリースされた OpenStack クラウドプラットフォームの最新版「Havana」を提供する。Havana の目玉は、独自のクラウドオーケストレーションシステム「Heat」を搭載してることだ。だが Baker 氏は、Ubuntu は Juju で Heat と競合するつもりはないと説明した。

「Heat は OpenStack のために設計されたサーバーオーケストレーションシステムだ。これに対し、Juju は複数の異なるクラウドや環境に対応している。我々は、Heat の今後の開発状況を見守っていくつもりだ。もし、アプリケーションが Heat API を使った方が Juju よりも効率良く動作するようであれば、我々は将来的にはそちらを取るかもしれない」

コロケーション機能

Ubuntu 13.10 以前は、Juju が新しいサービスを開始するごとに、新しい仮想マシンインスタンスを必要としていた。だが、新しいコロケーション機能では、管理者は複数のサービスを1つの仮想マシンインスタンス上で稼働できる。Baker 氏は次のように説明した。

「以前も似たようなことは可能ではあったが、手動プロセスが要求された」

Ubuntu 13.10 では、Juju インスペクター機能も搭載されている。この機能では、Juju の新たな GUI が利用可能だ。

「以前のインスペクターは、問題がなければグリーン、問題がなければレッドが表示されるという、至ってシンプルなものだった。だが、13.10 では進化し、サービスが稼働しているか、コネクション数はいくつか、といった基本的な数値を表示可能になった」

Ubuntu LXC アップデート

Ubuntu 13.10 は拡張 Linux コンテナ(Linux Container:LXC)も提供する。Baker 氏は、新しいインストール方法により、LXC のパフォーマンスが向上したと述べた。システムは、高速かつ効率的にコンテナのクローンを作成可能だ。

Baker 氏は、仮想化の世界では、従来のハイパーバイザー型よりも、コンテナ型の人気が高まっていると述べた。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。