東京大学付属図書館京セラコミュニケーションシステム(KCCS)、京セラ丸善システムインテグレーションは、研究/教育分野における電子学術書の活用を目的とした実証実験を開始した。KCCS が提供する電子図書館サービス「BookLooper」が授業内で利用される。

東大付属図書館とKCCS、電子学術書利用の先進モデルを開発
「BookLooper」概要図

東京大学では本郷キャンパス総合図書館の大幅な拡充を進める一方で、電子書籍/紙書籍を統合的に相互利用できるハイブリッド図書館の実現を目指す「新図書館計画」が進められている。今回の実験は、付属図書館で行われる全学自由研究ゼミナール「未来の書物の未来」の授業内で行われる。

KCCSグループが提供する「BookLooper」とは、メモ/マーカー/全文検索などの学習支援機能をはじめ、電子書籍の著作権保護に必要な DRM や決済機能も備えた、クラウド型電子書籍配信サービス。実際の授業内では、同大学で教鞭をとった南原繁氏や丸山眞男氏の講義六など10冊余りが東京大学出版会から提供される。

この実験を通して人文社会系分野における電子学術書の利用モデルを確立するとともに、電子図書館と知識を体系化する仕組みや、東京大学の集合知を使った書評/レコメンドシステムとを有効に連携させるなど、さらなる電子学術書活用を目指していくという。