米国 Apple は前回のアップデートから11か月経過した2013年9月24日、同社デスクトップコンピューター iMac の製品ラインを何の前触れもなく、ひっそりとアップデートした。

Apple、iMac 製品ラインをひっそりとアップデート ― Intel Haswell プロセッサを搭載
新型 iMac

新型 iMac には、Intel の第四世代プロセッサ「Haswell」、新しいグラフィックプロセッサ、次世代 Wi-Fi、そして高速な PCIe フラッシュストレージオプションが搭載されている。 だが OS は、2012年7月に発売された「OS X Mountain Lion」のままだった。

Apple は同社が6月に開催した Worldwide Developers Conference で、次期 OSX 「Marvericks」の登場は“今年の秋”だと予告していた。Apple は今後の OS X の名称に、これまでのような猫科の動物の名前ではなく、カリフォルニアの景勝地の名前を付けることに決めたが、その新シリーズの記念すべき第一弾が 「Marvericks」だったのだ。

だが今年の4月頃には、Apple は iOS 7 の開発を優先しており、OS X 開発エンジニアが iOS 開発チームに駆り出されているといううわさが流れていた。新型 iMac に Marvericks が搭載されなかったことから見て、このうわさは本当だったのかもしれない。Apple は OS X 開発を、以前ほどは重要視していないということなのだろう。今年6月には、OS X のルーツとなった FreeBSD プロジェクトの共同設立者である Jordan Hubbard 氏が Apple を離れている。

Apple は新型 iMac で、802.11ac を新たにサポートした。802.11ac 対応のベースステーションに接続した場合、2012年モデルに比較して、最大で3倍のワイヤレスパフォーマンスを実現するという。また、PCIe は Fusion Drive とフラッシュストレージを、2012年モデル比で最大50%高速化する。

iMac の標準構成では、メモリーは 8GB で、ストレージは 1TB となっている。だが、メモリーは最大32GB まで、ストレージは最大3TB まで増設可能だ。

薄く、必要なもの以外は何も取り付けられていない本体デザインは、昨年のモデルと変わらない。Apple のグローバルマーケティング担当上級副社長である Philip Schiller 氏は、「iMac は、デスクトップが美しく、速く、楽しいものであることを証明する代表的な例であり続けている」と、声明の中で述べている。

新型 iMac のデザインは昨年と同じ
新型 iMac のデザインは昨年と同じ

21.5インチモデルの価格は、2.7GHz クアッドコア の Intel Core i5 プロセッサ(Turbo Boost 使用時最大3.2 GHz)と、Intel Iris Pro グラフィクスを搭載したタイプが1,299ドル(日本市場向けは13万8,800円)。2.9GHz クアッドコアの Intel Core i5 プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)と NVIDIA GeForce GT 750M グラフィックプロセッサを搭載したタイプが1,499ドル(日本市場向けは15万8,800円)となっている。

21.5インチモデルの iMac
21.5インチモデルの iMac

27インチモデルの価格は、3.2GHzクアッドコアの Intel Core i5 プロセッサ(Turbo Boost 使用時最大3.6GHz)と NVIDIA GeForce GT 755M グラフィックプロセッサを搭載したタイプが1,799ドル(日本市場向けは18万9,800円)。3.4GHzクアッドコアの Intel Core i5 プロセッサ(Turbo Boost 使用時最大3.8GHz)と NVIDIA GeForce GTX 775M グラフィックプロセッサを搭載したタイプが1,999ドル(日本市場向けは20万8,800円)となっている。

27インチモデルの iMac
27インチモデルの iMac

Gartner が7月に公表した調査によれば、世界 PC 市場は5期連続で縮小を続けているという。2013年第2四半期の世界 PC 出荷台数は7,600万台で、前年同期比10.9%の減少を示した。

Apple もこの流れには逆らえない。米国 PC 市場における2013年第2四半期の Apple のシェアは、1年前の12%からわずかに減少して11.6%となっている。

新型 iMac はすでに購入可能となっている。