米国 Amazon は9月25日、第3世代の Kindle Fire タブレット「Kindle Fire HDX」を発表した。

Kindle Fire HDX では、搭載されるメモリー容量は従来モデルの2倍、プロセッサの処理能力は3倍に向上されている。CPU 速度が2GHz を超えるタブレットは、Kindle Fire HDX だけだ。ディスプレイの解像度は Apple の Retina ディスプレイを上回るものになっている。

Amazon の新型 Kindle Fire HDX、「メーデー(遭難信号)」ボタンを搭載
Amazon の最新タブレット Kindle Fire HDX

8.9インチサイズの Kindle Fire HDX は、大画面タブレットとしては最軽量を実現した。従来型製品と比較して34%軽量化され、その重さは約374グラムとなっている。これは iPad の652グラムよりも軽いだけでなく、7インチサイズの iPad mini (308グラム)と比較してもそれほど見劣りしない数値だ。

だが恐らく、新型 Kindle Fire でもっとも注目を集めるのは、「Mayday(メーデー:救難信号)」ボタンだろう。このボタンを押せば、Amazon は365日、24時間いつでも無料でサポートを提供すると述べている。Amazon は、顧客がボタンをタッチした後、15秒以内に専門スタッフが顧客に応答することを目指しているという。

「Mayday(メーデー)」ボタンをタッチすると
「Mayday(メーデー)」ボタンをタッチすると
Amazon のサポートスタッフが応答する
Amazon のサポートスタッフが応答する

HDX タブレットでは「Mojito」と呼ばれる Fire OS 3.0 が搭載されている。これは Amazon 独自の OS。Amazon は Fire OS 3.0について次のように説明している。

「Fire OS は、Android をベースに、クラウドサービス、コンテンツ優先のインターフェイス、メディアライブラリ、それに独自アプリを追加したものだ。≪中略≫ Android で動作するアプリは、Fire OS 上でも動作する」

Fire OS では、Amazon ストアで提供される Android アプリが利用できる
Fire OS では、Amazon ストアで提供される Android アプリが利用できる

Amazon は Kindle Fire HDX は企業による利用にも対応可能だとしている。HDX には暗号化技術、セキュア Wi-Fi、ネイティブ VPN クライアントサポートなどの各技術が搭載されており、先進のモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションにも対応している。

企業での業務利用にも対応
企業での業務利用にも対応

7インチの Kindle Fire HDX のディスプレイ解像度は 1,920x1,200 で、画素密度は 323 ppi。CPU にはクアッドコアの2.2GHz プロセッサが搭載され、バッテリー駆動時間は通常利用で11時間、読書のみの使用で17時間となっている。16GB 版、32GB 版、64GB 版の3タイプから選択できる。

8.9インチモデルの解像度は 2,560x1,600 で、画素密度は 339 ppi。CPU にはクアッドコアの 2.2GHz プロセッサが搭載され、バッテリー駆動時間は通常利用で12時間、読書のみの使用で18時間となっている。8.9インチモデルには前面カメラに加え、8メガピクセルの背面カメラも搭載される。16GB 版、32GB 版、64GB 版の3タイプから選択できる。

8.9インチ版には前面カメラに加え、背面カメラも搭載される
8.9インチ版には前面カメラに加え、背面カメラも搭載される

価格は7インチ版の Kindle Fire HDX で229ドル(Wi-Fi モデル)から、8.9インチ版では379ドル(Wi-Fi モデル)からとなっている。

Kindle Fire HDX の価格設定について、Amazon CEO である Jeff Bezos 氏は NBC のインタビューに答え、次のように説明している。

「Amazon は、顧客が我々のデバイスを利用したときに収入をあげる。顧客がデバイスを購入したときではない」