IT インフラソリューションのネットワールドは、遠隔画像診断支援サービスのドクターネットが、ネットワールドが販売する「Citrix NetScaler VPX」と「Citrix XenApp」を採用した、と発表した。

ドクターネットでは、患者のプライバシーにかかわる重要な医療画像データを専門医が遠隔地から安全に読影できる、信頼性と可用性の高いシステム基盤を構築、実稼働を開始した。

従来は物理サーバーで構築されていた環境を VMware vSphere に移行、その仮想基盤上で9台の XenApp サーバーを稼働させ、読影医向けの画像ビューワやオペレータが利用する業務アプリケーション、オフィスソフトなど、30ものアプリケーションを利用している。また、セキュアにアプリケーションにアクセスできる Citrix NetScaler VPX により、サービスの安全性を確保した。

医療画像遠隔診断サービスのドクターネットが Citrix 製品を採用
導入構成イメージ図

CT、MRI などの医用画像機器(モダリティ装置)は、的確な診断や治療に欠かせないものだが、画像診断する放射線診断医の不足が深刻化しており、現在約1万7,000台とも言われる全国の CT、MRI に対して、高度な読影スキルを持つ放射線診断専門医の数はこれを大幅に下回っているという。

ドクターネットは、契約する全国300名超の放射線診断専門医に、全国360か所以上の病院や医療機関から委託された画像の読影を依頼、レポートを戻す遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」を行っている。オペレータが医療機関からの依頼内容と読影医の得意分野をマッチングすることで、品質の確保につとめている。

医療サービスではセキュリティ確保が重要課題であり、ドクターネットでは、医療画像の実データを読影医に再配信しない仕組みを実現するために、Citrix のアプリケーション仮想化ソリューション XenApp(導入当時は「Citrix Presentation Server」)を2005年に採用、自社のデータセンターで利用してきたが、従来の物理環境では Web インターフェイス用サーバーが冗長化されていない問題があり、VMware 仮想環境への移行を図った。

ドクターネットは、主力の遠隔画像診断支援サービス Tele-RAD などや、Tele-RAD のクラウド型読影環境のみを ASP でサービスする「Virtual-RAD」や、読影環境のオンプレミス構築を実現する「Flex View」などのソリューションを展開している。