米国 VMware は、2010年に Yahoo! から買収した E メールコラボレーションの Zimbra を、ソーシャルコミュニティベンダーの Telligent に売却すると発表した。

Telligent の CEO である Patrick Brandt 氏は声明で次のように説明している。

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「Zimbra は、E メール、カレンダー共有、アドレス帳などの機能により、伝統的なコラボレーションを提供する。一方、Telligent は、チャットやソーシャルネットワーク、オンラインコミュニケーションなどにより、リアルタイムのコラボレーションをサポートしている。この2つのコンビネーションにより、我々は統合されたコラボレーションを提供可能になり、我々の顧客企業は文書やアイディアの共有がより容易になる」

だがなぜ VMware は E メールコラボレーションビジネスから手を引くのだろうか? VMware でプロダクトマーケティングを担当する Erik Frieberg 氏によれば、VMware は現在、「ソフトウェア定義データセンター」「ハイブリッドクラウド」「エンドユーザーコンピューティング」の3つにフォーカスしているという。

E メールコラボレーションは「エンドユーザーコンピューティング」分野にフィットしているように見える。だが VMware は、Zimbra の機能は Telligent から提供された方が良いと判断したそうだ。VMware のプレジデントであり COO である Carl Eschenbach 氏は、声明の中で次のように述べている。

「企業としてのフォーカス対象、保有するソフトウェアとのシナジーなどを考えたとき、Telligent は Zimbra の成長を継続させる上で理想的な企業だと考えた。VMware は顧客やパートナーに対し、スムーズな移行を提供していく。Telligent  は、顧客に対してこれまで同様の製品サポートを提供する。製品に対するさらなるイノベーションや、ビジネスパートナー獲得に向けた投資についても、心配することはない」

VMware によれば、同社が保有していた3年間で、Zimbra 部門は8,500万メールボックスを超えるまでに成長したという。VMware は Zimbra を売却はするが、パートナーとして、また投資者として Zimbra への協力は継続する。

Zimbra に勤務する John Rob 氏によれば、今回の買収が来年前半に公開が予定されている Zimbra の次期バージョン(JudasPriest)に影響を与える可能性は低いということだ。

Zimbra 次期バージョン「JudasPriest」アルファ版画面
Zimbra 次期バージョン「JudasPriest」アルファ版画面

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。