準備段階、プレビュー版、ベータ版を経て、米国 Red Hat はついに OpenStack クラウドプラットフォームの商用サポート版をリリースした。

Red Hat、OpenStack のビジネス利用を推進する「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」をリリース
「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」は、今年4月に登場した最新の OpenStack Grizzly リリースをベースにしている。

このリリースでは、OpenStack は単に製品の一部としてバンドルされているだけでなく、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)での使用に向けて最適化されている。

Red Hat CTO である Brian Stevens 氏は今年6月、InternetNews.com のインタビューに答えて、当初 Red Hat は OpenStack ソリューションをスタンドアロンのサービスとしてサブスクリプション販売する予定だったと述べた。だがその後、方針を転換する。OpenStack は、Linux のアップストリームで、KVM や仮想スイッチなどに影響を与えることがわかったためだ。

「開発チームを作った後に我々が学んだのは、OpenStack で起きているすべてが、Linux に影響を与えるということだ」

Red Hat はOpenStack ソリューションで、2つのパッケージを提供する。1つは、「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」。これは、OpenStack Nova コンピュートプラットフォームとして最適化されたものだ。もう1つは「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform for Controller Nodes」。こちらは、仮想ゲストを必要としないノードを対象にしている。

ここまで、Red Hat は OpenStack への投資は続けてきたが、収益をあげたことはなかった。だがその状況は今回のリリースで変わることになる。Red Hat は、OpenStack ソリューションの1年あたりのサブスクリプション価格(米国向け)リストを発表している。

・Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Premium:4,499ドル/ソケットペア
・Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform Standard:3,449ドル/ソケットペア
・Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform for Controller Nodes Premium:2,799ドル/ソケットペア
・Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform for Controller Nodes Standard:2,149ドル/ソケットペア

Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform リリースまでの道のり

Red Hat は、OpenStack プロジェクトの開始当初から参加していたわけではない。Red Hat が OpenStack Foundation に参加したのは、2012年4月のことだ。OpenStack の商用プランの詳細を公表したのは2012年7月。この1か月後には、Red Hat OpenStack Enterprise Platform のパブリックプレビュー版をリリースしている。そして OpenStack Grizzly では、Red Hat は OpenStack コードのトップ貢献者にまでなった。

だがそれでも、Red Hat の OpenStack プラットフォームは、この市場における新参者だ。Ubuntu はすでに2年前から OpenStack ソリューションを市場に対して提供している。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。