Google のサイトリンクについて、7月下旬に迫った Google エンハンストキャンペーンと呼ばれる Google AdWords の大幅アップデートに伴い、機能拡張が予定されているのはすでにご存じの方も多いであろう。

このコラムでは、まもなく実施される機能拡張に伴い、どのような機能のアップデートがあるのかを理解した上で、サイトリンクをどのように活用していくべきか、また、それによりサイト運営者やユーザーにどういったメリットがあるかについて述べたい。

まず、サイトリンクとは、ユーザーの役に立つ情報と Google が判断した検索結果についてのみ表示されるものである(サイトリンクとユーザーのクエリとに関連性がないと思われる場合は、サイトリンクは表示されない)。Google で検索した際、上部、下部に表示されるリスティング広告のフォーマットとして、タイトル/説明文/表示 URL という表示が通常であるが、その3つに加え、さらにテキストが表示されている箇所にあるのがサイトリンクである。そのテキストには、それぞれユニークのリンク先を設定することができる。

Google サイトリンクの今後の活用性とメリットについて
図版(2013年6月23日現在)

次に、サイトリンクが、設定するとすべて広告表示されるメニューではなく、媒体側が設けた条件をクリアしていなければ表示されないメニューであることを前提とし、今後の活用性について解説していこう。

まず、サイトリンクがこれまでどのように活用されていたかというと、下記のようなものが挙げられる。

・複数の商材、サービスモデルを所有している
・キャンペーン、特集を実施している
・Web サイト上で複数のゴールが存在する
・複数の訴求ポイントがある

先述した通り、7月下旬にサイトリンクの機能拡張がなされる予定であるが、現在、Google が公式にリリースしている機能拡張ポイントは下記の通りである。

・設定の細分化(キャンペーン⇒グループレベル)
・スケジュール設定への対応
・個々のサイトリンクレポートが取得可能

それでは次に、アップデートされた各種機能についてどのような活用方法があるか、また、サイト運営者やユーザーにどういったメリットがあるか紹介していこう。

■設定の細分化

今までサイトリンクの設定は、キャンペーン単位という大カテゴリでの設定となっており、細かく設定する場合にはキャンペーンを細分化する必要があった。一方で、キャンペーン単位のみでしか設定できない項目が他にもあり、その項目とのバランスが難しかった。

例えば、1日の予算設定である。これまでは1日の予算設定がキャンペーン単位でしか設定できないため、キャンペーンを細分化し過ぎることは、予算管理が複雑になるといったリスクがあった。より細分化したサイトリンクの設定ができなかったのである。

しかし、今回のアップデートにより、グループ単位でサイトリンクが設定できるようになり、キャンペーンを細分化しなくてもサイトリンクを設定できるようになった。Web サイト内のサイトカテゴリでいうと、大カテゴリ単位から中カテゴリ・小カテゴリ単位へ細分化して訴求できるようになった、というイメージである。すなわち、より細かい単位でサイトリンクが設定できるようになり、訴求の幅が広がるといえる。

■スケジュール設定への対応

今まで24時間同一の訴求しか表示できなかったが、今後は時間帯ごとに訴求を変更できるようになった。例えば、EC サイトなどでタイムセールを行っている場合、特定の時間帯のみ、「タイムセール訴求」を設定することができるようになる。これまでは特定の Web サイトに行かなければ気づかなかった情報が、リアルタイムにサイトリンクへ表示されるようになることで、サイト運営者⇔ユーザーともに、より有益な情報を交換できるということに繋がる。

■個々のサイトリンクレポートが取得可能

今まで、キャンペーン×サイトリンクごとのレポートとなっており、各サイトリンクの成果を測ることができなかった。しかし今後は、各サイトリンクごとの成果を測ることができるようになるので、「ユーザーにより有益な情報は何か?」「各キャンペーン・特集ごとで最も反応がいいものは何か?」といったことが計測できるようになり、サイト運営者、ユーザーにとって必要な情報が先鋭されていくわけである。

以上、アップデートに伴うサイトリンクの今後の活用性について述べてきたが、サイトリンクの機能拡張は、サイト運営者・ユーザー両者にとって、より有益な情報をより細かく発信・受信できることに繋がり、成果も細かく分析できることで情報が先鋭されるという期待ができる。

特に、我々のようにサイトリンクを運用する側としては、これらの活用のポイントをしっかり念頭に置いていただき、初期設計から結果検証、改善の PDCA 運用をしていくことが重要である。また、今後も継続的に機能がアップデートされると想定されるため、その都度、それらの機能を活用した運用・最適化を意識することをお勧めする。

執筆:株式会社アイレップ 第1コミュニケーション本部 高瀬絵理
記事提供:アイレップ