米国 Red Hat は6月19日遅く、2014会計年度第1四半期の決算を発表。同社がクラウドを含む複数の分野で成長を続けていることを示した。Red Hat は現在、クラウドプラットフォームとしては OpenStack に注力しているが、CEO である Jim Whitehurst 氏は経済アナリストに対し、同プラットフォームはまだ未成熟であると警告した。

Red Hat、2014会計年度第1四半期の決算を発表 − クラウド分野での成長続く
Red Hat の第1四半期の売上は、前年同期比15%増の3億6,300万ドル。純利益は前年同期の3,700万ドルから、4,000万ドルにまで増加した。1株当たりの利益は21セントだった。

Red Hat は第2四半期の見通しも発表した。売上は、3億7,000万ドルから3億7,300万ドルの間になるとしている。

業績発表の席で、Red Hat CFO である Charlie Peters 氏は、Red Hat がどのビジネス分野から収益をあげているのかを示す、第1四半期における大口取引のトップ30リストを公開した。同リスト内では、ホスティング/クラウドプロバイダーが強い存在感を示している。Peters 氏は次のように説明した。

「Red Hat は、パブリッククラウドプロバイダーとのビジネスで良い結果を出している。Red Hat は、多くのクラウドプロバイダーに対して、インフラを提供しているだけでなく、パブリッククラウドの顧客が利用するインスタンスも販売している」

OpenStack

OpenStack ロゴ
Red Hat は、クラウド分野での成長を続けているが、OpenStack からはまだ収益を上げてはいない。Red Hat は OpenStack クラウドプラットフォームの主要コード貢献者の1つ。来月には、企業向けの Red Hat Enterprise Linux OpenStack をリリース予定となっている。

Red Hat CEO である Jim Whitehurst 氏は業績発表の席上で、OpenStack は大きな注目を集め、盛り上がりを見せていると述べた上で、収益化に関してはまだあまり大きな期待を持たないで欲しいと警告した。

「OpenStack に関しては、Red Hat は来年、多くの概念実証(Proof of Cencepts:POC)を実施することになると予測している。だが、顧客が OpenStack に対して10万ドル単位の支払いを始めることはない。顧客が OpenStack を利用したサービスの運用を実際に開始するには、まだ1年か、18か月はかかる」

Whitehurst 氏は、Linux で過去に起きたことが、今後クラウドでも起きることを期待していると述べた。

「クラウド導入の初期段階は、開発者がクラウドで様々な実験を行う、開発テストのようなものだ。Linux にも同じような時期があり、その段階では、企業は Ubuntu、CentOS、Fedora やその他の OS を利用していた。だが、実際の運用段階に入ると、多くの企業は RHEL へとスイッチした」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。