先日、Yahoo! ディスプレイアドネットワーク(YDN)を利用したサイトリターゲティングが正式リリースされた。YDN は、Web サイト上でのユーザーの行動履歴情報に基づき、そのユーザーに対して最適な広告を配信する手法である。サイト訪問ユーザーが Yahoo! JAPAN や YDN 提携サイトを閲覧している際に広告配信が可能となり、継続的にコミュニケーションを行うことができるため、ユーザーとのエンゲージメントの強化や購買意欲の促進において、効果的な広告配信が可能となる。

本コラムでは、昨今、各企業が取り組みを強化しているリターゲティング広告において、改めてリターゲティング広告の活用ポイントを考えるとともに、YDN サイトリターゲティングでの具体的な活用案を紹介していきたい。

■リターゲティング広告の配信設計に考慮すべきポイント

リターゲティング広告の設計では、サイト訪問ユーザーがどのページを閲覧したか、そのユーザーが求めている情報が何かを推測した上で、どのようにアプローチするかを設計することが重要となる。単純にサイト訪問ユーザーを広告で追いかけるだけでは、高い効果は得られないであろう。

また、接触の頻度(フリークエンシー)についても注意が必要だ。同一広告の接触頻度が多くなりすぎると、ユーザーに飽きや不快感などマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるからだ。ユーザーのモチベーション、ニーズを訪問しているページから読み解き、仮説に基づいた適切なアプローチを設計する必要がある。

■YDN サイトリターゲティングの具体的な活用方法

(1)ターゲットユーザーリストの作成
YDN サイトリターゲティングでは、URL やリターゲティングタグ内で定義するラベルを基にしたターゲットリストの作成が可能である。また https ページも対応しており、カートやフォーム、サンクスページなどのセキュリティページにも対応しているので、これらを活用することでユーザーのモチベーション、ニーズを区分した設定が可能となる。

(2)ターゲットに最適な広告配信
広告フォーマットはテキストだけでなくイメージも配信が可能となり、文字情報で訴求するか、視覚的にイメージで訴求するかについても、ターゲットユーザーに合わせた設定が可能となる。

(3)YDN 広告配信方式を活用
YDN によるリーチ力の高い広告配信方式を活用して、まだ Web サイトに訪れていないが潜在ニーズがあるユーザーに対して喚起的にアプローチすることで、サイト訪問ユーザーを増やしていくこともできるようになる。顕在顧客だけでなく、潜在顧客に対して広告を活用し、顕在化を促すこともぜひチャレンジしていただきたい。

YDN サイトリターゲティングの活用のポイント
図1

以上、YDN サイトリターゲティングの活用ポイントについて解説してきた。リターゲティング広告は使い続けることで徐々に効果が上がる性質の広告ともいえるため、リターゲティング広告の成果をより向上させるためにも、メリットやターゲットユーザーとのコミュニケーションで何が重要な要素であるかをきちんと理解した上で、目的に応じた適切な“設計”と“運用の最適化”を検証していっていただきたい。

執筆:株式会社アイレップ第2コミュニケーション本部 千代夏子
記事提供:アイレップ