米国 Intel は、ビッグデータ時代に対応するため、同社プロセッサのライナップを一新する。Intel は省電力 Atom プロセッサを拡張する他、フラグシップである Xeon のパフォーマンスとスケーラビリティも向上させる。また、Intel は新たなサーバーラックアーキテクチャのリファレンスモデルも近く発表するとしている。

Intel の副社長兼 GM である Lisa Graff 氏は、記者発表で「ビッグデータは、Intel にとって、ビッグなチャンスだ」と述べた。

ATOM

Intel の省電力 ATOM プロセッサは、1200シリーズで一新される。新しいチップのコード名は「Briarwood」。Intel は Briarwood がストレージサーバーで利用されることを想定している。Graff 氏は Briarwood を「RAID をソフトウェアではなく、ビルトインされたハードウェアで実現している」と説明した。

Intel はその他、「Avoton」「Rangeley」のコードネームを持つ2つの ATOM チップもリリースする。Avoton は、64ビットマイクロサーバーに向けた Intel の第2世代 System on a Chip(SoC)アーキテクチャを持つチップ。 Rangeley は、ネットワーク向けに特別に設計されたチップだ。

Xeon

Intel のフラグシップチップである Xeon サーバープロセッサも一新される。Intel は Haswell ベースの Xeon E3 プロセッサを今年半ばにリリース予定だ。Haswell は13ワットという省電力と、統合されたグラフィック機能が売りとなっている。

Xeon E7

Intel による Xeon ポートフォリオの最上位に位置するのが Xeon E7 ファミリー。コードネームは Ivy Bridge-EX だ。同チップは、今年第4四半期に市場投入予定となっている。Graff 氏はこのチップを次のように説明した。

「以前であれば、12テラバイトのメモリーをシステムに導入するには、ミニコンが必要だった。現在では、1台の8ソケットサーバーで実現できる」

Xeon E7 では、前世代のチップと比較して、使用可能なメモリ容量が3倍に増加している。

サーバーラックアーキテクチャ

Intel は、サーバーラックも再構築する。Intel は、CPU、メモリー、ストレージを新しいアーキテクチャ内で統合するアプローチを提案している。

「Intel は、サーバーラック内に存在するすべての要素を1つのリファレンスアーキテクチャで統合する。要素とは、コンピューターノード、フォトニクス&ファブリック、SSD を含むストレージ、それにネットワークスイッチだ。このビジョンにより、ラック内の柔軟性、効率性、コストパフォーマンスを向上できる」

Graff 氏は、Intel は現在このリファレンスアーキテクチャの設計に取り組んでおり、2014年には公開予定だと述べた。

Intel、ビッグデータ時代への対応を目指し、CPU ラインナップを一新―サーバーラックアーキテクチャリファレンスモデルへの取り組みも発表
Intel によるサーバーラックのリファレンスアーキテクチャ

ラックアーキテクチャのリファレンスモデルを作るというアイディアは、新しいものではない。Facebook が主導する Open Compute プロジェクトはすでに一年前、「Open Rack」アーキテクチャを公開している。Graff 氏は、Intel が新たなアーキテクチャ構築に取り組んでいる理由を次のように説明している。

「様々な企業が新しいラックアーキテクチャの開発に取り組んでいる。Facebook は、彼らのビジネスに適したアーキテクチャを開発した。Intel によるリファレンスアーキテクチャは、より幅広い層の顧客に対応する、レシピのようなものだ。顧客はこのレシピ本を手に取り、自社サーバーを配備できる」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。