東京書籍日本マイクロソフトは両社の協業により、Windows 8 用の学校生活支援アプリケーション「スクールパレット」を今夏をめどに無償公開すると発表した。スクールパレットは、児童・生徒向けの時間割やデジタル教科書・教材のプラットフォームとして機能するだけでなく、週案・時数管理といった教員向けの校務支援機能もワンストップで提供する予定。既に和歌山市教育委員会などでの試験導入が決まっているという。

東京書籍と日本マイクロソフト、小中高教育でのデジタル機器と ICT 利活用推進に向けて協業
今夏公開予定の、Windows 8 用学校生活支援アプリ「スクールパレット」

同アプリケーションの主な機能は、「管理」「連絡」「資料」の3つ。

「管理」では、カレンダー状に入力した時間割を利用することで、授業時間数の管理や、進捗状況の把握が簡単かつ分かりやすくなるという。また、教科書会社の提供する年間指導計画と連動させることもでき、授業計画作成時の負担を軽減する。

「時間割」画面の使用イメージ
「時間割」画面の使用イメージ

「連絡」では、グループ機能を使用して、先生同士および先生と生徒間の情報共有やコミュニケーションを効率よく行うことができる。両社は、急な時間割変更の通知、クラスや部活動における連絡事項の共有、スケジュールや時間割の共有といったシーンでの利用を想定している。先生版では、週案をシラバスや年間指導計画と連携することも可能で、授業の進捗情報などの情報共有を、より簡単に行なえる。

「スケジュール」画面の使用イメージ。グループ機能を利用して情報を共有できる
「スケジュール」画面の使用イメージ。グループ機能を利用して情報を共有できる

「資料」では、東京書籍の運営する教員用資料データベース「東書Eネット」と連携して、朝日新聞社提供による教育関連ニュースや時事ニュースのほか、研究会情報などの教育関連情報を配信する。また、有料で、教員向けの学校一括採用の教材コンテンツや、生徒向けの自学自習用コンテンツ、学習者用の高等学校デジタル教科書の配信も予定している。

「学校一括採用教材」画面の使用イメージ
「学校一括採用教材」画面の使用イメージ

また東京書籍は、学習者用の平成25年度高等学校デジタル教科書を、3月末に iPad 用アプリとして発売したばかり。これまで、電子黒板等で使用することを前提とした指導者用の電子教科書は、CD ROM やダウンロードなどの形で各社から販売されていたが、学習者用に文科省の検定を受けた教科書を販売するのは、今回が初めてのケースだと思われる。

学校教育現場におけるデジタル活用への注目が高まる中、教育現場に特化したデバイスやソフトの開発が急がれている。教育現場におけるデジタルツールの導入は、今後ますます加速していきそうだ。