ダイハツ工業は、自動車購入意向のある20代から60代の男女300名を対象にした「自動車の安全機能に関する意識調査」を実施。調査結果を公開した。

自動車を購入する際に重視するポイントとしては、居住性や環境性能、経済性などが挙げられるが、万が一の事故に備える装備や構造など安全性に対する関心も年々高まり、そのニーズに応える装備も多数登場している。調査結果によると、数ある安全装備の中でも「SRS エアバッグシステム」や「バックモニター/サイドブラインドモニター/アラウンドビューモニター」などを抑えて現在最も認知が高いのは、「衝突回避支援システム(自動ブレーキシステム)」(94.7%:「よく知っている」「聞いたことはある」の合計)なのだという。

「衝突回避支援システム(自動ブレーキシステム)」に対する認知は回答者の94.7%に及ぶ
「衝突回避支援システム(自動ブレーキシステム)」に対する認知は回答者の94.7%に及ぶ

「衝突回避支援システム」とは、自動車のフロント面に設置されたレーダーが前方の障害物を認識した場合に警告音を鳴らしたり、ドライバーが回避行動をとらなかった場合に自動的に緊急ブレーキを作動させることで、前方の障害物への衝突を回避したり、衝突した場合の被害を軽減することが期待される技術で、安全性を高める技術として現在世界的に注目されている。

この認知度の高さは自動車購入時の導入意向にも反映されているようで、自動車購入を検討している人のうち衝突回避支援システムをつけたいと考えている人は78.7%。興味のある人に至っては94.7%にものぼる。普通自動車では富士重工の「スバル レガシィ」に搭載された「EyeSight(アイサイト)」、トヨタ「クラウン」の「プリクラッシュセーフティシステム」など、ダイハツ「新 ムーヴ」は衝突回避支援システム「スマートアシスト」を軽自動車として初めて搭載するなど導入が進んでおり、今後自動車購入検討者の注目を集めそうだ。

しかし、一方でこのようなシステムは高額なのではないかというイメージも強い。調査でも回答者の半数以上にあたる62%が「衝突回避支援システムは高額で贅沢なシステム」だと感じているのだ。回答者は衝突回避支援システムについて「価格が手ごろであること」(58.1%)を求めており、具体的には「10万円程度」(26.7%)という意見が強い。自動車購入検討者は、衝突回避支援システムが安全性を高めるために必要な装備だという認識でありながら、経済性も重視したいポイントなのだ。

衝突回避支援システムの検討で重視するポイント
衝突回避支援システムの検討で重視するポイント
 
衝突回避支援システムの理想の価格帯
衝突回避支援システムの理想の価格帯

調査を行ったダイハツ工業によると、軽自動車として初めて衝突回避支援システム「スマートアシスト」を搭載した軽乗用車「新 ムーヴ」は、このシステムを搭載したグレードと、していないグレードの価格差を5万円(税抜)という安さで発売し、"高額で贅沢なシステム"というイメージがある衝突回避支援システムを一気に身近なものにした。発売直後は月販目標台数を大きく上回る受注数を記録し大ヒットとなり、約6割の顧客はこの「スマートアシスト」を搭載したグレードを選んでいるという。

今後、このような低価格の衝突回避支援システムを導入する車種が増えることで、自動車の安全性能や自動車社会全体の安全性は更に高まっていくことが期待される。