匿名の情報筋が語ったところによれば、Facebook はハッシュタグの導入に向けたプロジェクトを進めているという。ハッシュタグとは、「#」記号とそれに続くキーワードによって構成される文字列。ハッシュタグは、Twitter ではある特定の話題に関連した投稿を一覧表示するために利用されてきたが、Facebook でもそれが利用可能になるかもしれない。

この件を最初に伝えたのは Wall Street Journal だった。

「この件に詳しい情報筋によれば、Facebook は『ハッシュタグ』機能の統合に向けて動いているという。ハッシュタグとは Twitter を象徴する機能。ある記号を特定の話題に関する一連の投稿に付けることで、他の話題と区別可能にする機能だ。Facebook のプロジェクトがどこまで進んでいるかは不明だが、情報筋によれば、機能の提供開始にはもう少し時間がかかるようだ。≪中略≫ Facebook が昨年買収した Instagram では、記号によって写真をソートするハッシュタグがすでに利用可能となっている」

Los Angeles Times は、ハッシュタグは Facebook が導入を予定している「グラフ検索」で利用される可能性を指摘している。

「Facebook にはすでに、人や Facebook ページや場所のタグがある。だが、投稿でもハッシュタグを使ったタグ付けが可能になれば、Faceboook の新しい検索機能『グラフ検索』のインデックスや検索を容易にするものとなるかもしれない」

All Things D は、ハッシュタグは Twitter の重要な広告源の1つであることを説明している。

「だが、ハッシュタグを Facebook に統合することは、Twitter に対する敬意を欠いた行動となるだろう。Twitter の重要な広告収入源を侵す行為となるからだ。広告主から見たハッシュタグの価値とは、利用者があることについて知りたいと考えているときに、それにぴったりの広告を表示できる点にある。例えば、利用者が『#デザート』をフォローしているようなとき、スイーツメーカーはこのハッシュタグをフォローしているすべての利用者について広告を展開できる」

Slate は、ハッシュタグは、すでに時代遅れのやり方であると批判している。

「利用者から見れば、Facebook でハッシュタグが利用可能になれば便利ではあるだろう。だがこれはベストの選択とはとても言えない。Facebook は、投稿を話題別にソートする機能を持っていない。この事実は、『パーソナライズされた新聞』の提供を目指す Facebook には課題となっている。だが、その不足している機能を、ライバル企業である Twitter のもっとも鬱陶しい機能を真似ることで補う計画は理解できない。ハッシュタグは、かつては Twitter の重要なサービスだった。だが、現在ではそうではない。私は Twitter を毎日数時間利用しているが、前回いつハッシュタグをクリックしたのか思い出せないほどだ。最近では、ハッシュタグを使うのは、初心者か、ソーシャルメディアの教祖と呼ばれる人か、くだらないテレビ番組の放送作家くらいだろう」