米国 Microsoft は、同社が最近実施したソフトウェアライセンス契約の変更を取り下げると発表した。同社はこれまで、Microsoft Office 2013 のライセンスは1台の PC に限定され、他の PC には移動できないとしてきた。また同社は、PC ベンダーに対する Windows 8 のライセンス料金を引き下げたようだ。同社によるこの一連の動きは、苦戦が続く Windows 8 の拡販を狙ったものと見られている。

ZDNET はこの件を次のように伝えた。

「"顧客からのフィードバック"に屈した形で、Microsoft は Office 2013 のライセンス契約を変更した。契約条件は、 Office 2010 と同等なものに戻されている。この変更により、Office 2013 ユーザーは、ライセンスを1台の PC から別の PC へと移動可能になった。ただし、ライセンスの移動は90日に1度だけに制限されている」

Computerworld は、Microsoft の Office 担当上級マーケティングマネージャ Jevon Fark 氏の発言を引用している。

「Microsoft は、顧客からのより高い柔軟性を求める要求を受け、その要求が妥当で、公正かつ公平なものであると判断した。新しいライセンス契約は、本日朝より有効となる」

DigiTimes は、Microsoft が PC ベンダーに対する Windows 8 のライセンス料を引き下げたことを伝えた。

「Windows 8 の売上が期待に満たない主な理由の1つとして、Windows 8 搭載ノート PC およびタブレットの価格が高すぎることがあげられる。台湾に本拠を置く PC ベンダー や ODM によれば、Microsoft は タッチスクリーンを搭載した11.6インチ以下のデバイスを製造する OEM に対し、ライセンス料を20ドルディスカウントするという。さらに、10.8 インチ以下のノート PC、タブレット、ハイブリッドデバイスに対しては、Microsoft は20ドルのディスカウントに加えて、Office 2013 の無償提供も実施すると情報筋は伝えている」

Wall Street Journal も、Microsoft によるライセンス料引き下げを伝えている。

「この件に詳しい関係者によれば、Microsoft は、OEM に対する Windows 8 と Office の ライセンス料を引き下げたようだ。これは、小型のタッチスクリーンデバイスの拡販を狙ったものと見られる。今回の Microsoft によるディスカウントは、この秋に出荷が予定されている、小型タブレット製品を主たるターゲットにしたもののようだ」