緊急速報!日本初のモノづくりコワーキングスペース「MONO」の全貌に迫るフォトレポート

3D プリンタと専用ソフトウェアさえあれば、誰しも DIY でモノづくりが可能になる時代「MAKER ムーブメント」は既に到来している。その時代に合わせるように誕生したのが“モノづくり”特化型コワーキングスペース“MONO”だ。日本のスタートアップが“モノづくり”する時代の先にあるものとは―。

■日本から世界のモノづくりを変える“MONO”

MAKER ムーブメントの真っただ中、「世界を代表する MONO づくり・コンテンツの HUB になる」と銘打たれ、3月1日にお台場・テレコムセンタービル内にオープンするのが、モノづくりを愛する起業家たちのためのコワーキングオフィス“MONO”。

3D プリンタやレーザーカッターなど、モノづくりをするための基礎的な装置を配備し、ベンチャー企業や個人のための開発拠点となることが期待されている。

今回、“MONO”のプロデュースを行なう、サムライインキュベート CEO 榊原健太郎氏にハードウェアベンチャーへの期待とその戦略、そして、日本のスタートアップが“モノづくり”する時代の先にあるものを伺った。

■モノづくりのエコシステムを創る


―榊原さん、“MONO”のオープンおめでとうございます。

榊原:
ありがとうございます。今回は、東京都や後藤建築事務所(株)さんと一緒になって、モノづくり系スタートアップを支援するためにプロデュースという形で協力させていただいています。

株式会社サムライインキュベート CEO 榊原 健太郎氏
株式会社サムライインキュベート CEO 榊原 健太郎氏

― スタートアップインキュベーターとして“MONO”を支援する目的を伺えますか?

榊原:
私たちは“MONO”を中心としたモノづくりのエコシステムを構築していきたいと思っています。

というのも、ハードウェア系のスタートアップで開発から製造、流通、販売まで全て自社で行なっていくのはかなり難易度が高いんですよ。

そこで“MONO”を、スタートアップと工場、そして大企業を結ぶ『ハブ』として機能するものにしたいと考えているんです。

スタートアップがサンプル開発や特許取得・ビジネスモデルの構築を行ない、大田区などを拠点とする工場に協力してもらって、プロダクトを製造していく。そして、世界中に販売網を持っている大企業とアライアンスを組むことで商品を流通させる。モノづくりに関わるプレイヤーそれぞれの強みを生かせるエコシステムを構築したいと思っています。

―モノづくりは日本のお家芸とも言われていますからね。

榊原:
そうですね。日本が戦後、経済的に急成長を遂げた要因として、ハードウェアメーカーのグローバルな成功が挙げられます。そして今でもグローバルにネットワークを持っているメーカーが多い。

ただ、皆さんご承知の通り、日本のメーカーは非常に厳しい状況にあります。その影響で国内工場の稼働も落ちている。大企業の下請けとなっている企業も、新たな道を模索しているんです。この状況を打破できるようなエコシステムを、“MONO”から創っていきたいと思っています。

■“成功する”モノづくりベンチャーを

―“MONO”には充実した工作機械が揃っていますね。3D プリンタやレーザーカッターを見るとますます可能性を感じます。

榊原:
はい。日本のモノづくり系スタートアップに可能性が広がっているのは間違いないです。

ただ課題となっているのが、ビジネス的に成功している事例が少ないこと。最先端のモノを作る、というところで止まってしまっているケースも少なくないと感じています。

―日本のハードウェアベンチャーの成功モデルはどのようなものになると?

榊原:
工場を自前で持たない、ファブレス型のビジネスモデルが前提でしょう。例えば特許だけ取得し、生産の委託をすることで商品売上の数%が入ってくるようなビジネスモデルを築けると強いでしょうね。

それを実現するためには、工場を持つ中小企業や販売網をもつ大企業、さらには資金面を支援する銀行や VC、経理や法務の専門家などとの繋がりを得られる“場所”が必要だと思うんです。

“MONO”は東京都や新東京銀行が支援するコワーキングスペースでもあります。行政や金融支援機関が味方であるメリットはとても大きいですよ。

事業モデルのアドバイスや営業支援は SSI が行なっていきますし、生産支援は大田区などの中小企業の振興関係機関との連携を、ミートアップなどを通じて推進していきます。

これから“MONO”そのものが日本のモノづくりを変えていく存在になるべく成長を続けていきます。ご期待ください!

■充実の設備!“MONO”の全貌をご紹介します

MONO Powered by Samurai Startup Island

住所:東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル東棟14階
利用可能時間:24時間/365日(固定席・フリー席)|9時-17時/平日(1dayドロップイン)

MONO は、東京・お台場方面のテレコムセンタービルにあります。
MONO は、東京・お台場方面のテレコムセンタービルにあります。

かなり広いオフィススペースです。
かなり広いオフィススペースです。

まだ準備中ですが、さらに広いスペースもありました!
まだ準備中ですが、さらに広いスペースもありました!

【MONOの工作室】

さっそく“MONO”の工作室へ。契約プランに関係なくどなたでも利用可能とのことです。
さっそく“MONO”の工作室へ。契約プランに関係なくどなたでも利用可能とのことです。

MAKER ムーブメントの主役!? 3D プリンタ。 MONO には2色の造形が可能なプリンタも含め、3台設置されています。
MAKER ムーブメントの主役!? 3D プリンタ。
MONO には2色の造形が可能なプリンタも含め、3台設置されています。

鮮やかな赤色が目を惹くレーザー加工機。細やかな作業もお手のもの。
鮮やかな赤色が目を惹くレーザー加工機。細やかな作業もお手のもの。

こちらはプロトタイピングで使用する CNC 工作機械。これでガリガリ削れます。
こちらはプロトタイピングで使用する CNC 工作機械。これでガリガリ削れます。

Roland のカッティングマシン。ステッカー作成も簡単にできますね。
Roland のカッティングマシン。ステッカー作成も簡単にできますね。

上のカッティングマシンで実際に作った MONO のステッカー。
上のカッティングマシンで実際に作った MONO のステッカー。

そのほか、スタイロカッターやオシロスコープ、はんだごてなども用意されています。
そのほか、スタイロカッターやオシロスコープ、はんだごてなども用意されています。

【オフィスエリア】


色鮮やかなチェアが並ぶ固定席エリア。眺めは最高です。
色鮮やかなチェアが並ぶ固定席エリア。眺めは最高です。

眼下に広がる、お台場・臨海地区。 サムライインキュベートは、ここを“日本の起業文化の発信源に”と考えているそうです。
眼下に広がる、お台場・臨海地区。
サムライインキュベートは、ここを“日本の起業文化の発信源に”と考えているそうです。

フリー席エリアの窓からは、東京湾が一望できます。
フリー席エリアの窓からは、東京湾が一望できます。

大型プリンタも設置!
大型プリンタも設置!

接続して2部屋分使うことも可能なミーティングスペース。どなたでも利用可能。
接続して2部屋分使うことも可能なミーティングスペース。どなたでも利用可能。

準備中ですが、かなり広めのライブラリスペースも用意されるようです。
準備中ですが、かなり広めのライブラリスペースも用意されるようです。

24時間365日 OPEN の MONO は開発に熱中できる環境。 リクライニングチェア仮眠室・シャワールームも完備。もちろん男女別!
24時間365日 OPEN の MONO は開発に熱中できる環境。
リクライニングチェア仮眠室・シャワールームも完備。もちろん男女別!

■3D プリンタで MONO のロゴを作ってみた

まずは、3D のモデリングデータを USB メモリへ。
まずは、3D のモデリングデータを USB メモリへ。

この樹脂を溶かして、成形させていくんですね。
この樹脂を溶かして、成形させていくんですね。

USB を 3D プリンタに取り付け、データを選択。温度が190℃程度まで上がれば、工作スタート!
USB を 3D プリンタに取り付け、データを選択。温度が190℃程度まで上がれば、工作スタート!

キタ―!美しい電子音を奏でながら、まずは土台作り。
キタ―!美しい電子音を奏でながら、まずは土台作り。

土台の上に、別色でロゴ部分が成形されていきます。
土台の上に、別色でロゴ部分が成形されていきます。

だんだん立体的に…!
だんだん立体的に…!

完成です。 いやー。3D プリンタに日本の未来をミタ!
完成です。
いやー。3D プリンタに日本の未来をミタ!

24時間365日営業のコワーキングスペースで、充実の設備。3D プリンタでの作業に慣れない方でも、スタッフと一緒に勉強しながら学んでいけるとのことです!1day ドロップインや MONO 1日体験ツアーも開催中。少しでも気になった方は気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?

記事提供:CAREER HACK