LibreOffice 4.0 が公開された。私が見る限り、OpenOffice.org の遺産に対して完全に別れを告げたものとなっている。

LibreOffice 4.0 登場−これはもはや OpenOffice.org ではない
LibreOffice は OpenOffice.org のフォークとしてスタートし、進化を続けてきた。新しくなった LibreOffice 4 の動作はきびきびしていると感じるし、また実際に高速化がなされている。OpenOffice.org を使っていた頃、その起動の遅さにはいらいらさせられたが、LibreOffice 4 でこれが利用者の問題になることはないだろう。

LibreOffice 4.0 は、「新世代の LibreOffice」の第一弾として設計されたものだ。オリジナルである OpenOffice の影に隠れながら成長してきた 3.x シリーズからの脱却をはかっている。

私は主に Writer を利用しているが、これは非常に安定しているし、機能も豊かだと感じる。コンテンツ管理システム仕様「Content Management Interoperability Services:CMIS」に対応したことで、Alfresco、IBM FileNet P8、Microsoft Sharepoint 2010、Nuxeo、OpenText、SAP NetWeaver システムといったコンテンツ/文書管理システムとのコラボレーションも容易になった。DOCX や RTF 文書との相互運用性もさらに高まっている。もっとも、これまでもこれらの文書の取り扱いに困ることはほとんどなかったのだが。

LibreOffice が進化を継続させ、OpenOffice.org の負の遺産から脱却できたのは、コミュニティーによる活発な貢献があったためだ。The Document Foundation の Italo Vignoli 氏は次のように述べている。

「ここ7か月の間、LibreOffice 3.6 ブランチから LibreOffice 4.0 の全開発サイクルにかけて、開発者は1万を越えるコミットを行った。平均すると、週末やホリデーシーズンも含め、30分に1つのコミットとなる。これは、LibreOffice プロジェクトが信じられないほどの活力にあふれていることの証明となるだろう」

公平を期すために言っておくと、OpenOffice も進歩している。Apache のもと、OpenOffice.org プロジェクトは、Oracle 単独で運営されていたときよりもずっと良い仕事をしている。だがその活力は(特に Linux コミュニティ内では)まだ以前ほどの広がりを見せてはいない。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。