クリスマスに母親へ iPad をプレゼントした。第4世代の最新型だ。「はて、使い方をどう教えよう」と考えたとき、操作法が一つずつ網羅的に解説される“マニュアル本”は無駄な部分が多いし、面白みに欠けると感じた。そこで選んだのが『超 iPad バカ』。著者の美崎栄一郎氏は「2000種類のアプリを試した男」らしいので、ユーザー目線の説明が読めそうだ。

章立ては操作体系別でなく、あくまでもスケジュール管理、書類/名刺整理、情報収集などの用途別で構成されている。そして、それぞれの用途に合うアプリを羅列するのではなく、実用的な流れに沿って説明が進む。例えば第5章「iPad バカの出張・旅行術」を読めば、出張/旅行で iPad を活用するというシナリオに従い、新幹線のチケット購入やホテルの予約といった作業が学べる。また、話題の電子書籍は第1章を丸々使って詳しく解説。購入した電子書籍をメールと Evernote で管理するなど、異なる分野のアプリやサービスと組み合わせる利用方法も紹介している。

もちろん、アプリ/サービスの紹介にとどまらない。便利な iPad の設定方法や、キーボード、カバー、スキャナといった周辺機器の情報もこの1冊で分かる。

iPad というデバイスは、使っているうちに基本的な使い方が自然と身についてしまう。ただし、操作面での疑問や「活用できていないのでは?」という物足りなさを感じるようになるはずだ。そのようなときは、まず本書を開いてみるといい。自分に必要なもの、不足しているものを気付かせてもらえる。iPad に最初から入っている電子マニュアルで調べたり、分厚いマニュアル本を買ったりするのは、それからでも十分だと思う。

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