「『海賊のジレンマ』は、こうした先鋭的なアイデア――異端の一匹狼たちが常軌を逸した社会的実験を繰り広げ、その結果が一般社会に流れ出し、ビジネスや政治、その他多くの領域に影響する、そんなアイデアを記録するものとなるだろう」――本書より。

「海賊」とは、情報化文化時代に生まれ育った若者たち、電波を乗っ取り音楽を流す海賊放送局、パンクロックミュージシャン、ラッパー、グラフティアーティストであり、リミックス、オープンソース文化になじんだ若者たちだ。彼らのパンク資本主義は、既得権益の著作権を脅かし、ゆさぶり、穴だらけにしてしまう。私的特権は「パブリックドメイン」(公共の領域)へと流れ出していく。

パンク資本主義は、あらたな時流となるか。戦々恐々とするレコードや CD 制作会社、出版社は、ますます著作権にしがみついているようだが、Wikipedia と恐竜のようにかさばる百科事典と、どちらが私たちの助けになるだろうか。
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