米国 IBM は、学生や IT 技術者向けの、技術スキルの育成や将来の仕事への準備を支援する新しいプログラムを発表した。このプログラムでは、IT 技術者のためのトレーニングコースや資料、環境、教員のための技術資料や教材、学生を実際のビジネス課題に従事させる拡張プログラムが含まれている。

新しいプログラムは技術スキルにおけるギャップを解消するためのもの。「2012 Technology Trend Report」によると、調査対象の教員や学生の半数近くが、ビジネスアナリティクスやモバイルクラウドコンピューティング、そしてソーシャルビジネスなどの先進テクノロジー向けスキルへの高まる需要と自身との間に大きなギャップを感じているという。

大学および開発者向けプログラムを担当するゼネラルマネージャー、Jim Corgel 氏は、「イノベーションを起こし、顧客需要を満たしてビジネスを成長させる組織の能力に、高いスキルを持つ技術者を有することは、きわめて重要だ。広がりつつある IT スキルのギャップを解消すべく、IBM はサイバーセキュリティーやモバイルコンピューティング、コマースなどの重要分野におけるスキル育成プログラムを拡充している」と述べている。

まず、「アカデミックイニシアティブ」の最大規模の拡大を行う。IBM アカデミックイニシアティブでは、即座にビジネスに利用できるサイバーセキュリティーのスキルを学生が習得できるように、IT セキュリティーに関するカリキュラムやトレーニング用の資料や環境を初めて提供していくという。

次に、IT 技術者のための新しいトレーニング・コースと支援を行う。現在、複雑なビジネス課題を解決するためにテクノロジーを活用する組織が増え、熟練した IT 技術者への需要は全産業で増え続けている。また、「2012 IBM Tech Trends」のレポートによると、ビジネスアナリティクスの専門家の不足が、ビジネスアナリティクスの導入を阻む最大の要因であると指摘している。

また、新しい学生支援プログラムとして、バーチャルキャリアイベント、インクラスチャレンジ、求職掲示板、オンラインコンペティションなどに取り組んでいる。これは、ビジネスやマーケティング、サイエンス分野などのさまざまなキャリアパスにおいて、ビジネスアナリティクスやセキュリティーなどの先進テクノロジーがいかに重要かを、学生に理解してもらうことを目的としているという。