日本マイクロソフトの発表によると、インターネット求人情報サイトのエン・ジャパンは、「SQL Server 2012」とハイ パフォーマンス サーバー「HP ProLiant DL980 G7」、フラッシュ ストレージ「HP VMA3205」を組み合わせた「SQL Server SSD Appliance」を採用した。これにより、IT コストの大幅な圧縮と、運営サイトのパフォーマンス向上に向けたインフラ刷新を進めていく。

エン・ジャパンが Microsoft SQL Server SSD Appliance を採用
今回、SQL Server SSD Appliance を採用したエン・ジャパンのトップページ

エン・ジャパンは、Web サービス環境の整備、特に Web サイトのパフォーマンスとユーザビリティの向上に注力していた。その際に、求人情報サイトに共通する課題として、膨大なユーザー数に加え、情報の入力、更新が非常に多い点などが考慮した。また、何千件もの求人情報から各ユーザーがマッチした案件を探すため、複雑で高度な検索にも迅速な対応が要求されるため、データベースへの要求レベルは非常に高かったという。

このような背景を踏まえ、同社では、競合製品も含む複数の提案も含めて検討を重ねた結果、データベースは SQL Server 2012、サーバーは HP ProLiant DL980 G7、そしてフラッシュ ストレージ HP VMA3205 という組み合わせの SQL Server SSD Appliance を選択、9 月に正式採用した。

選定では、SQL Server 2012 の最新機能に加え、HP ProLiant DL980 G7 の圧倒的なトランザクション処理能力、そしてマイクロ秒単位の I/O を可能にするフラッシュ ストレージといった構成が高く評価された。また、従来の同程度のシステム構成と比較して、高い価格圧縮を実現している。

今回の導入効果として、旧システムと比較しておよそ 10 倍の性能向上が期待されている。特に、最近は更新の発生数に加えて写真や動画などコンテンツ リッチな傾向が強まり、それらのコンテンツを迅速に表示するうえでも、I/O の速度向上は重要だという。また今後のニーズやビジネス モデルの変化に伴って、アプリケーションの更新や追加も予想されることから、負荷のかかるアプリケーションが加わっても対応できるインフラを構築しておく意向もあった。

また、SQL Server 2012 から加わった新機能のひとつ、AlwaysOn では、従来のフェールオーバー クラスタリングと異なり、複数のセカンダリ サーバーを常にフル稼働しておける魅力もある。また、Contained Database も期待される SQL Server 2012 の新機能の ひとつで、SQL Server インスタンスの設定や機能に依存しないデータベースを作成できるようになる。

今後、エン・ジャパンは、SQL Server 2012 の強力な BI 機能の活用についても今後積極的に検討している。ひとつは求職者や企業担当者の情報検索への応用であり、もうひとつは自社での求人動向分析といった 2 つの方向について可能性がある。また将来的には、より高度なマッチングを今回の新しいインフラストラクチャで実現していきたいとしている。