米国自動車メーカー General Motors(GM)は、IT 運用で「アウトソーシング」の比率を減らし「インソーシング」する計画の一環として、HP の IT スタッフ3,000人を雇用すると発表した。対象となる HP 従業員は現在すでに GM に IT サービスを提供する業務に従事しており、GM からの支援を受けているが、今後は GM の社員として同業務に携わることになる。

米国メディア InformationWeek はこの件を次のように伝えている。

「今年2月に CIO に就任した GM の Randy Mott 氏は、IT システムを効率的かつ効果的に運用するには、IT スタッフは社員として雇用した方がよいと考えた。今回 GM が HP から招き入れる 3,000名の人員は、世界各地で GM 向けに IT システムの開発と管理に携わってきた人たちだ。今回の雇用は Mott 氏による IT 運用見直しの一環であり、GM は IT 運用におけるアウトソース依存率を現在の90%から10%にまで引き下げようとしている」

米国メディア All Things D は、今回の件を次のように論評している。

「この『インソーシング』計画は、GM の CIO である Randy Mott 氏が推進しているものだ。Mott 氏は HP の 元 CIO。覚えている人もいると思うが、2011年6月の経営陣刷新で HP を追われた人物だ。HP はその3か月後には、CEO の Léo Apotheker 氏を在任わずか11か月で更迭している」

米国メディア ZDNet は、GM の IT 運用に関する3か年計画を説明している。

「GM は世界23か所でデータセンターを運用しているが、同社が推進中の3か年計画では、それらを2か所に集約する予定となっている。同3か年計画では、同一業務で複数の異なったアプリケーションが利用されている実態を見直し、バックエンドで利用されるアプリケーションを集約・標準化することも目指している。この目標を実現するために、GM は社内 IT スタッフの最大1万人の増員を見込んでいる」

米国メディア Computerworld によれば、HP は GM からの業務委託契約を失うが、それ以上の利益を得るという。

「HP は GM からの業務委託契約を失うが、新たな契約下でより重要な役割を果たすことになる。今後の GM の IT 運用においては、HP ソフトウェアへの依存度が以前よりも高まるためだ。≪中略≫ 新たな契約額は公開されていないが、HP Software の執行副社長である George Kadifa 氏は次のように語っている。

『これは、我々の製品ポートフォリオの世界最大規模のデプロイだ。現時点で、これを上回る規模のものは見当たらない』」