米国 Microsoft のタブレット端末「Surface」の最廉価モデルは、予約受付開始後わずか1日で完売した。このことはタブレット市場に iPad を脅かす強力なライバルが出現したことを意味しているのだろうか?

米国メディア Wired の記者 Alexandra Chang 氏は、最廉価モデルが最初に完売したことについて次のように報じている。

「Surface の最大のセールスポイントが『Touch Cover』だったことを思えば、Touch Cover が付属しない最廉価モデルが最初に完売したというのは少し不思議だ。もしかしたら消費者は599ドルモデルに付属するブラックの Touch Cover を嫌い、Touch Cover が付属しない最廉価版の Surface と別売りの Touch Cover をセットで購入したのかもしれない。だが Microsoft がより高価なモデルの販売促進を狙って、意図的に最廉価モデルの出荷を控えている可能性もありうる」

eWeek の Wayne Rash 氏は、Surface が iPad に対する脅威になりうるかについて、次のように論評している。

「Surface の発表以降、Surface が iPad に対する脅威となりうるかどうかは、我々の重大な関心事だった。現時点ではまだその結果はでていない。予約の状況は好調で3週間待ちとなっているようだが、初期ロットとして何台用意されていたのかは明らかにされていない。また、最廉価版以外の2モデルは、本稿執筆時点ではまだ発売開始日に入手可能となっている」

GigaOm の Kevin C. Tofel 氏は、Surface RT は「Windows RT という未知の OS を搭載した未知の高価なデバイス」に過ぎず、これを購入する積極的な理由は見つからないと述べる。Office ソフトが利用できることは現時点ではメリットだが、Microsoft は来年には iOS 版と Android 版の Office の提供を予定している。一方で同氏は、Microsoft が本気でプッシュしたいのは Surface Pro ではないかと指摘する。

「3か月後、Microsoft は Windows RT ではなく、Windows 8が搭載された『Surface Pro』を発売する。Surface Pro は、企業ユーザーやヘビーユーザーを惹きつけるものとなるだろう。既存の Windows ソフトウェアの実行に制限の無い、フルパワーのマシンだからだ」