米国 Microsoft は、同社のオフィススイート製品「Office 2013」の Release to Manufacturing(RTM)ビルドが完成したと10月11日発表した。

同社 Office 部門担当副社長の Kirk Koenigsbauer 氏は同日、次の声明を公表している。

「RTM への到達は、この製品の開発とテストの工程が完了したことを意味する。今後 Microsoft は、この新しい Office 製品を、複数の流通チャネルを経由して一般消費者とビジネスユーザーに届けることに焦点をあてていく」

Office 2013 の一般発売は2013年の第1四半期に予定されている。同製品は、近くリリースされる Windows 8での利用を想定した設計となっており、これまで広く利用されてきた同オフィススイートに、新たな UI デザインやタッチベースの機能を追加する。

タッチコントロール、クラウド、SNS サービスへの対応

Office 2013 は、マルチタッチジェスチャーに対応している。例えば、Word 文書や Excel シートをピンチイン/ピンチアウトで拡大/縮小したり、PowerPoint スライドをスワイプによって次のページに進めたりできる。また、「インク機能」を利用すれば、タブレットやスマートフォン上でスタイラスを利用して手書きでメモを取ったり、文書に手書きの注釈を付けたりすることも可能だ。

クラウドとのより深い統合も実現している。Office 2013 は、Microsoft の提供するクラウドサービス「SkyDrive」へのファイルの保存と、様々なデバイス間でのファイルの同期機能をサポートする。プロファイルのローミング機能を提供しており、複数のデバイス間で Office 2013 の設定、テンプレート、履歴などを共有可能だ。

Microsoft Office 2013 の開発が完了―タッチコントロール、クラウド、企業向け SNS サービスに対応
Office 2013 の提供するローミング機能の例(最近使ったファイルの表示)

Microsoft が買収した「Yammer」と「Skype」のソーシャル関連技術も組み込まれている。Office 2013 は、企業向けソーシャルプラットフォーム Yammer を、SharePoint および Microsoft Dynamics 経由でサポートする。また、Skype がバンドルされており、Office 2013 から Skype の通話機能やインスタントメッセージ機能にアクセスすることも可能だ。

Office 2013 に統合された Skype
Office 2013 に統合された Skype

Office 購入予定者は来年の春まで待つべきだろうか?どうやらその必要はなさそうだ。Microsoft は、10月19日以降に Office 2010 を購入したユーザーは、Office 2013 発売後に無料でアップグレードできるとしている。