SAP ジャパンは、大阪の工場用副資材卸売のトラスコ中山が、同社のデータベース基盤に「SAP HANA」の導入を決定した、と発表した。

トラスコ中山は、SAP HANA の導入に際し、2012年4月から従業員へのヒアリングなどを開始、2013年1月までに要件定義を完了する予定。その後、同年2月から実装を開始し、2013年夏頃には稼働を開始する予定。新システム稼働後には、カタログ掲載アイテムを22万点、在庫アイテム20万点に引き上げる意向。

トラスコ中山の業務分析およびシステム設計・導入プロジェクトは、野村総合研究所(NRI)が担当する。NRI には、在庫を適正化、販売力を強化する業務分析ノウハウと、SAP HANA に関する技術ノウハウなどがある。

トラスコ中山はこれまで、SAP ERP アプリケーションを導入、商品/在庫管理を行うとともに、Web 受注システム「WEBTRUSCO」や在庫適正化システムなどを連携、運用してきた。しかし近年、取扱商品が100万点を超え、カタログ掲載の商品アイテム数だけでも約18万点、在庫アイテム数は約16万点に増え、ERP アプリケーション内に蓄積されたデータは数千万件に増大している。

一方、受注は1件が数千円単位の小ロットで、データ処理トランザクションはますます膨大になり、既存環境ではシステムを連携した業務の遂行が困難となっていた。ERP アプリケーション内のデータが必要な際は、各従業員がアプリケーションから必要なデータを取り出し、独自の Excel で管理するなどしていた。

このような背景の下、トラスコ中山は、大量データを瞬時に処理できる SAP HANA の導入を決定した。在庫適正化システムとのデータ連携も、バッチ処理からリアルタイム処理に変更できるため、より正確に在庫を管理できるようになる。