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【書評】スパコン「京」の開発秘話や世界に挑むプロジェクトリーダーの姿を描く『挑む力 世界一を獲った富士通の流儀』

「IT の耳」編集チーム
2012年7月12日 / 16:00
 
 
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなど、外国人経営者が取りざたされている昨今だが、一方で日本の企業人も世界のフィールドで活躍している。彼らは、スーパーコンピュータ「京(けい)」、「すばる望遠鏡/アルマ望遠鏡」、「手のひら静脈認証システム」など、世界に通用するプロジェクトをどのように成功させたのか。

2012年7月5日に、日経 BP 社から発売されるノンフィクション書籍『挑む力 世界一を獲った富士通の流儀』は、そうした「難プロジェクト」を完遂した日本の企業人の挑戦する姿が「ありのまま」に描かれている。

■スパコン「京」の開発秘話

事業仕分けや震災など、いくつものハードルをかいくぐりながら、富士通のプロジェクトチームは、理化学研究所と共同で「京」を完成させた。この「京」は2011年6月と11月の2度、スーパー コンピュータ世界ランキング1位に輝いた。だが、2012年6月の計測では惜しくも米国 IBM の「Sequoia」に続いて2位となる。

その後同社は「再び世界一を取り戻す」と、「京」の後継機となる新しいスーパーコンピュータの開発意思を表明。同社の山本社長は「富士通は技術の会社。世界一を目指すところに様々な技術が付いてくる」と後継機開発の意義を語っている。

「京」は、2012年秋に本格稼働予定で、創薬、防災・減災、次世代ものづくりなど、身近な領域への貢献が期待されている。

開発にあたり、現場のプロジェクトリーダーたちはどのような困難を乗り越えてきたのか、同書でその様子を知ることができる。

■世界に挑む難プロジェクトを完遂するリーダーの姿を描く

このほか同書では、日本の企業人により開発された「すばる望遠鏡」の観測システム/観測データ解析システムや「手のひら静脈認証」といった、世界に挑戦する難プロジェクトのリーダーや、「らくらくホン」や「農業クラウド」、「復興支援」といった、日本国内で社会的意義のあるプロジェクトに挑んだリーダーにも焦点を当てている。

■「イノベーションを起こすために不可欠な要素が見えてくる」

一橋大学名誉教授・野中郁次郎氏は同書に寄せて、「8つの事例に登場するリーダーたちの『思い』と『行動』を振り返れば、イノベーションを起こすために不可欠な要素が見えてくる。それは、『思いの強さ』と『やり抜く姿勢』である」と企業人たちを評している。

プロジェクトに挑んだ彼らはどのような思いを抱き、意識し、行動したのか。日本人の底力を再提示する一冊となっている。

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